何年か前に北陸方面に出張したときのこと。 新幹線の窓からぼんやり外を眺めていて、山の上に大仏らしきものがあることに気がついた。 ちょうど高崎を過ぎた辺り。
家に帰って調べて、それが白衣観音という観音像であることが判った。 身長およそ40mは、牛久大仏の120mとは比べようもないが、それでも十分に大きい。
その時は仕事でかなりはまってい たので、そのうち落ち着いたら見に行ってみようと思って終了。 そのまま忘れていたのを先日ふと思い出して、今日、見てきた。
新しくなった東京駅で上越新幹線に乗り換え。 しかし、開業してから数十年経ってるのに 「新幹線」 は無いよな。 車両だって、もう何代も代替わりしてるのに。
車両の先頭には連結器が格納されている。 で、先頭車両が連結する時はこんな風にパカッと開くようになっている。 ちょっとかっこいい。
ところで 「機」 と 「器」 の使い分けについて。 遠い昔、回転機構があるものは 「機」 だと聞いた覚えがあるのだが、それが正しいとして、では連結器はどうだろう。 回転っぽい動きをする部分は有るけど、せいぜいが1/4回転だし、それがメインでもないし、やっぱり連結器でいいのかな。
白衣観音。
高崎駅から循環バスに乗って15分ぐらいで到着。 山頂付近の障害物の無いところに立っているので、遠くからでもよく見える。 少し青みがかって見えるのは、空の色が映っているからだろうか。 立ち姿は結構奇麗。
仏像の足は、親指をちょっと上げるのが様式だと聞いたことがあるが、これはそうなっていない。 観音像だからなのか、流派の違いなのか、そもそも記憶違いなのか。
中はこんな感じ。 階段で胸の辺りまで登れるようになっている。
所々に安アパートの台所の換気扇みたいなのがある。 しかも微妙に隙間があったりと立て付けが悪く、なんだか低予算な感じがする。
階段沿いの壁には、こんな感じで、仏像やら何やら雑多な像が並んでいる。 そのどれにも、金網と落書き禁止の札。 きっと何度も落書きされて、その対策としてこうなったのだろう。
落書きは、する方が悪いのは当たり前なのだが、ここにある展示物には落書きを躊躇わせるだけのオーラ(?)が無いのも確か。 芦屋雁之助か大屋政子あたりが仮装しているかのようで、神々しさが著しく不足してるのだ。
最上階。 奥の壁で丸く光って見えるのは窓。
窓から見た景色。 幸い天気がよくて、高崎市街からその向こうの山並まで奇麗に見えた。
聖徳太子。 何故ここに?
不動明王。 目の向きが怪しいのは、意図したものだろうか。
白衣観音の後ろ姿。 黒い点に見えるのが換気口や窓。
商店街。 案内板にはそう書いてあったが、街という文字から想像するような活気はさっぱり無い。 平日だからだろうか。 開いてる店は半分以下だった。
道路には足跡があるのだが、これがまた。 ちゃんと左右交互に配置されているのはいいが、その間隔が足のサイズからは有り得ないぐらい広い。 小指はどうした。
狸?
正面から見た白衣観音。 誰かに似ている気がするのだが、誰なのかが思い出せない。 瀬川瑛子? 浅田真央?
こうしたものを作る時って、どんな風に進めていくんだろうか。 予め決まったパターンみたいなのがあって、決めるのは大きさだけだったりするのか。 それとも、顔の肉付きや表情まで細かく指定できるのか。 こんなクラシカルなものばかりじゃなくて、例えば叶美香みたいなのも選択できたりするのだろうか。 ゆったりした白い薄衣を纏う40mの叶美香とか、ちょっと、いやかなり見てみたい気がするな。 まあ、実際にそんな選択肢があったとしても、それを選択することを檀家が許さないんだろうけど。