妹の誕生日にと買うはずだった掃除機を、今日、やっと買った。 妹の誕生日は9月。 今は2月。 うむ…
トリノ・オリンピック。 俺にとっては、何時の間にか始まって終わっていたのだが、母には大変なイベントのようだったらしい。 「フィギュアスケートで荒川さんが金メダル獲ったときなんか、もう凄かったんだから」 と、妹。 「そうなの?」 と訊いた俺に、母の答えて曰く
もうね、あんまり綺麗なもんだから、涙が出てきてね。 すっごい綺麗だったんだから。 それで、泣いたせいで眼鏡が曇ってきてね。 演技が終わったから眼鏡を拭くんだけど、早く拭かないと、点数が見れないでしょ? それで慌てて拭いてたら 「うわっ」 て歓声が上がって、1位だっていうじゃない。 それで、 「よしっ!」 て、眼鏡持ったまま思わず力んで、ぱきって…
だそうだ。 確かに彼女の演技は優雅で綺麗だったが、それで泣いて眼鏡を壊すとはね。 ま、そんな理由なら、眼鏡を壊しても笑ってられるだろうけど。 ちなみに、母のひいきは村主選手。 可愛いのがいいらしい。 可愛いか? 俺には埴輪に見えるのだが。
ところで、金メダル授与後、日の丸を掲げて場内を滑る荒川さんの姿を、NHKはほとんどカットしたらしい。 生中継にもかかわらず、その間は他の選手やら録画やら壁やらを映していたんだとか。 村主さんのインタビューはまあいいとして、壁って…。 感動を伝えるなら、ウイニングラン(?)なんて良いシーンだと思うのだが、NHK的には違うんだろうか。 日の丸が都合が悪いのか?
シートの色を変え、窓にシールを貼り、車内アナウンスをして携帯の電源を切るように呼びかける。 それでも足りないと判断したのか、最近、優先席の窓には目立つ黄色の帯が貼られ、吊り輪も黄色に変えられた。
これまで携帯の電源を切らなかった人は、気付かなかったからではない。 面倒だからだ。 そんな人たちがこれを見たって、何も変わらない。 と思ったが、 「おもいやりぞーん」 と平仮名になっているのに気付いて、ちょっと考えが変わった。 これは、子供を使った間接攻撃が狙いなのだ。
「おもいやりぞーんって何?」
「携帯の電源を切るところよ」
「え? でもあのおばちゃん、メール見てるよ?」
みたいな。