人と葛西臨海水族館に行ってきた。
水族館に入ると、すぐ正面に鮫の水槽。 泳いでいるのは殆どがシュモクザメ。 どこかの海岸近くに群れで現れて、海水浴場を閉鎖に追い込んだのがこいつら。 そう言えばアメリカだったか、サーフィンの大会が行われている海岸にもサメが現れて、サーファーが何人か咬まれていた。 あっちはホオジロザメだったかな。 ニュース中で解説に出てきた学者によると、 「最近、餌となる魚が減っているために、海岸近くまでサメが来るようになった」 のだそうだ。 せっかくだから、もう一歩踏み込んで、 「魚が減ったのは、鯨が増えたことが原因だ。 このまま鯨が増え続けると、沿岸はサメだらけになる」 ぐらいのことを言ってみればよかったのに。 そうそう、シュモクザメって、日野日出志の描くホラー漫画のキャラクターに似てるかも。
でかい水槽の中を右に左に泳ぐ鮪を見ていると、酔う。
この水族館に来たら、見逃せないのが海蛍だ。 ゆらゆら揺れる青白い光が、幻想的で美しい。 海蛍は、急に揺れたりすると、体内に持っている特殊な液体を吐き出す。 この液体が海水と反応して青白く光る。 と、解説のお姉さんが言っていた。 光るメカニズムについてはそれで判ったが、では何故そんな機能を持つようになったのか。 光ることがいったいなんの役に立つのか。 生殖とは関係なさそうだが。 水の揺れは即ち魚の接近で、海蛍は魚の目を逸らすために発光物質を吐き出し、魚がそっちに気を取られている隙に逃げるのだろうか。 であれば、体内ではなく、体外で海水と反応して光ることにも説明がつくな。 なんて考えてもみるが、実際どうなのかは判らない。 ま、いずれにしてもストレス下で光るようで、あの発光物質は人に喩えれば涙なのかもしれないな。 ゆらゆらと一斉に光る様は、人が見れば綺麗なばかりだが、海蛍的には阿鼻叫喚の図だったりして。
ペンギンの子供が可愛いかったな。 凶悪に可愛い。
拳より少し小さいぐらいの殻から、伸びたい放題に伸びた足は50cm以上。 他を圧倒するその巨体を、水槽の端から端まで悠々と伸ばしながらも、慎吾ママが売れてしまった香取慎吾のように、心密かに思うのだ。
もう戻れない…