翡翠(カワセミ)
一番奇麗なのは飛んでるときに見える背中で、その色から翡翠と書いてカワセミと読むのだが、写真に撮るのは難しい。 飛んでるときに見える奇麗な背中で存在に気が付いて、それからカメラを取り出して、羽を畳んでいるところを撮るのがパターン。 魚を捕りに水に飛び込むところを撮ろうと頑張ってみたこともあるのだが、俺の反射神経では全く追いつかなかったよ。
ところで、この鮮やかな色には何か意味があるのかな。 大抵の動物では特徴的な色や形は雄だけで、その特徴の方向で先に行く程 「目立つのに生き残っているのは生存能力が高いから」 という理由で雌にモテるらしいのだが、翡翠は雄も雌もこんな感じ。 若干雄の方が色鮮やかなのだが、並べて見ないと判らない程度。 外見上の大きな違いは下の嘴で、雄は黒で雌は橙色。 むしろ雌の方がカラフルなような。
ま、生存能力の高さで雌にモテるからってのも、ほぼ本能で生きてて他のことをあまり考えてないだろうという想定から言ってるだけの理由だよな。 実際に動物と意思疎通ができたら、全然違う状況だったりするのかもしれない。
より生き残る可能性が高いであろう地味な雄に巣を作らせ、雛が巣立つまでの世話をさせる。 でもその雛は、外で派手な雄と交尾して産まれたもの。
なんて、本能は本能として、打算もちゃんとしてます! みたいな。 いや、これはこれで、学者はきっと本能って言うんだろうけどさ。
全然関係無いが、平安時代はこんな顔が美人だったとか言うのはどうなんだろう。 その当時の絵の技法がそうだったってだけで、美人や可愛いの基準は今も昔もそう変わらないと思うのだが。 例えば全盛期の浜崎あゆみでも、浮世絵師にかかると浮世絵の顔になるんじゃないのかね。