低姿勢
まだ父が呆ける前のこと。
「新聞屋の前で球根を配っとったから、ちょっと貰ってきて植えといた」
「何の球根?」
「…何じゃったかいの。 何か花が咲くやつ」
その時はこの忘れっぽさが年相応なのかと思っていたのだが、今思えばあれも呆けの兆候だったのかもしれないな。
それからもう4年ぐらい。 その時の球根なのか子孫なのかは分からないが、今年も咲き始めている。

白いフリージア。

赤いフリージア。

どういう訳か、我が家のフリージアはどれもだいたいこんな感じ。 やる気が無いのか低姿勢なのか、上ではなくて横に伸びる。
せっかく開いた花が床に着くと汚れてしまうので、捨てるつもりだったワイヤーハンガーを使って柵を作って角度を稼いでいるのだが、それでももうギリギリの状況。
花屋で見た同じような花は、真っ直ぐ上に伸びて先の方だけが曲がって花が並んでいた。 それで何か育て方があるのかと検索してみた結果、判ったのは、花屋にあったのはどうやら切り花らしいこと。 こいつらのこの姿がフリージアらしいフリージアだった。
Wikipediaによると、フリージアという名前の由来は以下の通り。
南アフリカで植物採集をしていたデンマークの植物学者エクロン (Christian Friedrich Ecklon) が発見した植物を親友のドイツ人の医師フレーゼ (F・H・T・Freese) に献名している。
フレーゼそのままではなくフリージアにしたのは、花の学名らしく最後を 「a」 で終わらせるためだろうか。 フレーゼでも良かったんじゃないのと思うのだが。

こっちは何もしなくても上に伸びて、花火のように花が開く。