2011 11 26

どうせあいつら

駐在先には、結構たくさんの猫がいる。 構内のコンビニの前にある公園風の広場で、のんびりゆったり日向ぼっこなんかしてる。 昼休みや休憩時間にいろんな人から食べ物を貰ってるので、どの猫も人を恐れない。 空腹のときは擦り寄ってきたりするのだが、ここが猫を好きか嫌いかで評価が分かれるところなんだろう。

「猫ってさ、自分が可愛いって絶対判ってるよな?」

「あー… それは確かにそうかもしれませんね」

「それで、人のことを、くれる餌で呼んでたりするんだよな」

「餌って、猫缶とかですか?」

「そう。 猫缶とか、カルカンとか、フリスキーとか」

「ははは、まあ、ありそうですよね」

「ちっ、今日は猫缶かよ。 と思ったらカルカン来た! 猫缶食ってる場合じゃねえ!」

「いったいどうしたんですか? というか、誰ですか?」

「ちょっと猫の気持ちになってみた」

「はぁ」

「あいつら、餌を貰ったからって、鶴みたいに人に化けて恩返しに来たりしないのかな?」

「猫はしないでしょう。 してくれると嬉しいですけど、それをしないのが猫ですから」

「そうだよね。 リアル猫耳メイドとか、全ては遠き理想郷」

「言葉はちょっとかっこいいけど、内容が駄目ですよ、それ」

「うん、まあ… あっ! うっかり助けて雄だったらどうしよう。 なんか雄の方が義理堅そうだよね?」

「あ、言われてみれば確かに。 雄の可能性を考えてませんでしたね」

「猫耳渡哲也が『お帰りにゃさい』とか、猫耳松岡修造が『できるにゃ!」とか、猫耳室伏広治が『にゃーっ!」と絶叫とか…」

「うわぁ…」

猫耳松岡修造は本気で嫌だな。

猫とは何の関係も無いが、読売新聞にこんな記事が。

18~34歳の未婚者のうち、「交際中の異性がいない」とする男性が約6割、女性が約5割にのぼり、1987年の調査以来、最高となったことが25日、国立社会保障・人口問題研究所の調査でわかった。

調査はほぼ5年ごとに行われ、今回は昨年6月に実施。 回答者の中から18~34歳の男女計7073人分をまとめた。

結果によると、「交際相手がいない」と回答した男性は2005年の前回調査比で9.2ポイント増の61.4%、女性は同4.8ポイント増の49.5%。 「交際相手がいないし、交際も望んでいない」と答えた男性は27.6%、女性も22.6%いた。

記事には男女がほぼ同列に書いてあるけど、その理由はきっと逆なんだろうな。

女の期待に応えられないから。
男が期待に答えてくれないから。

なんて。