駐在先には、結構たくさんの猫がいる。 構内のコンビニの前にある公園風の広場で、のんびりゆったり日向ぼっこなんかしてる。 昼休みや休憩時間にいろんな人から食べ物を貰ってるので、どの猫も人を恐れない。 空腹のときは擦り寄ってきたりするのだが、ここが猫を好きか嫌いかで評価が分かれるところなんだろう。
「猫ってさ、自分が可愛いって絶対判ってるよな?」
「あー… それは確かにそうかもしれませんね」
「それで、人のことを、くれる餌で呼んでたりするんだよな」
「餌って、猫缶とかですか?」
「そう。 猫缶とか、カルカンとか、フリスキーとか」
「ははは、まあ、ありそうですよね」
「ちっ、今日は猫缶かよ。 と思ったらカルカン来た! 猫缶食ってる場合じゃねえ!」
「いったいどうしたんですか? というか、誰ですか?」
「ちょっと猫の気持ちになってみた」
「はぁ」
「あいつら、餌を貰ったからって、鶴みたいに人に化けて恩返しに来たりしないのかな?」
「猫はしないでしょう。 してくれると嬉しいですけど、それをしないのが猫ですから」
「そうだよね。 リアル猫耳メイドとか、全ては遠き理想郷」
「言葉はちょっとかっこいいけど、内容が駄目ですよ、それ」
「うん、まあ… あっ! うっかり助けて雄だったらどうしよう。 なんか雄の方が義理堅そうだよね?」
「あ、言われてみれば確かに。 雄の可能性を考えてませんでしたね」
「猫耳渡哲也が『お帰りにゃさい』とか、猫耳松岡修造が『できるにゃ!」とか、猫耳室伏広治が『にゃーっ!」と絶叫とか…」
「うわぁ…」
猫耳松岡修造は本気で嫌だな。
猫とは何の関係も無いが、読売新聞にこんな記事が。
18~34歳の未婚者のうち、「交際中の異性がいない」とする男性が約6割、女性が約5割にのぼり、1987年の調査以来、最高となったことが25日、国立社会保障・人口問題研究所の調査でわかった。
調査はほぼ5年ごとに行われ、今回は昨年6月に実施。 回答者の中から18~34歳の男女計7073人分をまとめた。
結果によると、「交際相手がいない」と回答した男性は2005年の前回調査比で9.2ポイント増の61.4%、女性は同4.8ポイント増の49.5%。 「交際相手がいないし、交際も望んでいない」と答えた男性は27.6%、女性も22.6%いた。
記事には男女がほぼ同列に書いてあるけど、その理由はきっと逆なんだろうな。
なんて。