よく噛んで食べましょう

蓑虫

散歩の途中で見つけた蓑虫。

蓑虫と一口に言うが、日本にいるのは20種類ぐらい。 意外に多い。 そこらでよく見かけるのは大蓑蛾(オオミノガ)だったが、写真の蓑虫がそうなのかは判らない。

ちなみに大蓑蛾だが、成虫は口が退化していて、食事ができない。 水は飲めるらしい。 雌は更に足も羽も退化してしまって、蓑の中で雄を待つだけ。 交尾できる蛹か。

ここまで極端じゃないにしても、似たような生態の昆虫は多い。 そういうのを見ると、実は幼虫が本来の姿で、成虫は生の末期の特殊形態じゃないかって気がするよ。

よく見かけるのは大蓑蛾だったと過去形なのは、外来種の寄生蝿によって大蓑蛾が激減しているから。 Wikipedia によると以下の通り。

オオミノガを初めとして、日本ではミノムシは広く見られる一般的な昆虫であったが、1990年代後半からオオミノガは激減している。 原因は、オオミノガにのみ寄生する外来種のヤドリバエ科のオオミノガヤドリバエ (Nealsomyia rufella) である。

オオミノガヤドリバエは、主にオオミノガの終令幼虫を見つけると、摂食中の葉に産卵し、卵は葉と共に摂食される。 口器で破壊されなかった卵はオオミノガの消化器に達し、体内で孵化する。

なお、オオミノガヤドリバエに寄生する寄生蜂(キアシブトコバチ (Brachymeria obscurata) など)が存在する。

子供の頃に学校で 「よく噛んで食べましょう」 と言われたが、それは人間だけじゃなくて蓑虫にとっても大事なことだったんだね。