2002 04 27

まずはもてること

ちょっと前、隣の席の人と。

「んあー… 朝から雨だと、なんかもう全然やる気が出ないですね」

「私はもうじじいだし、天気に関係なくやる気無しですよ」

「言われてみりゃそうですね。 天気が良けりゃ良いで、仕事してるのバカらしくなるし」

「その通りです」

「やっぱり主夫ですよね、主夫。 誰か貰ってくれないかな。 で、子供ができたら育児休暇」

「育児休暇って、1年だけですよ」

「だから、毎年子供ができればいいんですよ」

「でも、どんなに頑張っても、10ヶ月は間が開くでしょう」

「出産と同時に、他の女が妊娠するんですよ。 何しろ休暇中で、時間だけはたっぷりあるし」

「他の女… 育児はどうするんですか?」

「育児休暇だからって、育児しなきゃいけないって訳じゃないでしょう」

「そりゃ、中身だどうじゃなくて、制度としてあるんでしょうけど」

「で、最初の子の育児休暇の終わにに次の子が生まれるから、直ちに離婚して再婚です」

「それは酷いですね」

「でも、背に腹は換えられないですからね。 これを繰り返すと、ずっと休めますよ」

「うーん… あ、バグを見つけました。 養育費はどうするんですか?」

「あっ」

「次々と子供は増えるんでしょう? 10年後には10人ですよ?」

「都合よく次々と死んでくれないですかね」

「本当に酷いですね」

「生きることとは、他の命を殺すことなのだよ。 って、シャアなら言いますよ」

「赤い彗星の?」

「赤い彗星の。 あ、養育費を払わなきゃいいんだ」

「許してくれますかね」

「悪い女に引っ掛かったことにするのはどうでしょう。 騙されてできちゃった子供たけど、それでもやっぱり責任はあるし、子供に罪は無いから、1年だけ向うと結婚するって言うんです。 結婚してそんなに経ってもない頃なら、まだこっちに対する愛情もあるだろうし、騙されたって言葉を信じたいと思うでしょう。 それに、自分が子供を産んだばかりだと、たとえ自分の子供でなくても、子供が可哀相だってのは有効そうじゃないですか」

「だからって、養育費を払わなくてもいいってことになりますか?」

「1年後には絶対に戻ってくるから、それまで待ってくれ、と。 とにかく契約を発生させない」

「うーん…」

「で、1年後にはまた他で。 この繰り返しで、これからはもうずっと休みっ放しですよ」

「うーん…」

相変わらず忙しい。

雲のように

あの辺りに空気の層があるのだろうか。 変な雲。

チューリップ

これ、駅長が通行人に向かって言っているのではない。 駅職員が駅長に注意を促しているのだな。 間違えないように、気をつけなければいけない。

気持ちは判る

「散」 と書いて 「はらら」 と読む。 ちょっとかっこいい。