1998 08 27

特殊相対性理論

かのアインシュタイン先生の特殊相対性理論によると、

ということになっている。 で、これを聞いて、

  1. 速度が光速に近づくと、時間が遅くなる。
  2. 速度が光速になると、時間が止まる。
  3. 速度が光速を越えると、時間が逆転する。

という発想で、光より速く運動する物質(タキオン)を見つければ、過去へ向かうタイムマシンができるなんて言うやつがいる。 子供の頃の俺並の馬鹿だ。 相対論は、光速を上限不変とするところから出発している。 光速以上は、もともと相対論が想定しないことなのだ。 それを相対論で扱うことには、何の意味もない。

しかしまぁ、世の中そんなことばっかりなんだよな。 ある枠組みがあって、その枠組みの外側に立つものが現れても、元々の枠組みを捨てきれなくて、その中でしか通用しない理屈で何とかしようとする。 例えば少年法。 最近の犯罪少年なんて、少年法からすりゃ、ほとんどがタキオンだよ。

さて、特殊相対論の結果を思い出してもらいたい。 これを日常生活レベルで考えると、 もの凄い速さで走れば、なかなか年をとらず、体重は増えるが、痩せて見える ということだ。 若さと美しさを保ちたいなら、常に全力で走ればいいわけだな。 簡単。 相対論的な効果が現れるぐらいのスピードで走ると、もの凄い衝撃波と高熱が発生して、走った後には草一本残らず、ご町内の窓ガラスはたぶん全部割れてしまう。 しかし、何かを得るときには、小さな犠牲はつきものだ。 気にせず走れ。