俺は全く知らなかったのだが、パープルアイズって団体があって、
クリエイティブな視点で、DV防止啓発のキャンペーンをおこなっている
のだそうだ。
知らないのは、俺がDVに縁がないからか。
そのパープルアイズが、新たに
「3個に1個は辛い飴」
プロジェクトを始めるとのこと。
以下、Excite Bit コネタ に載っていた記事から抜粋。
具体的な活動としては、写真のような1袋3個入りの飴を街ゆく人に配布。 飴は、甘い飴2個と辛い飴1個がセットになっている。
飴の配布がなぜDV防止啓発? と思うかもしれないが、実はこれ、結婚したことのある女性のうち3人に1人がDVの被害を受けたことがある(内閣府男女共同参画局の調査より)という数字を示唆したもの。 そのことをより多くの人に知ってもらうのがプロジェクトの目的だ。
3人に1人は多いと感じる人もいるだろうが、DVは体への暴力に限らない。 精神的・社会的・経済的・性的などさまざまなカタチの暴力がある。 殴ったり蹴ったりするだけがDVでないと聞けば、その数にも納得できるだろう。
パープルアイズのクリエイティブ・ディレクターである山阪さんいわく、 「DVに悩んでいる方の数がこんなにも多いことを知らない人が多いと思うので、身近な問題として考えてもらえるきっかけになればと思います」 飴を3人で1個ずつ食べるなどして、友人や職場の人と話すきっかけにもしてほしいそう。 また、内閣府男女共同参画局によるDVを電話相談できる 「24時間パープルダイヤル」 の設置期間でもあるので(※期間は2月8日〜3月27日)、一人でも多くの被害にあわれている方に電話相談してもらいたいとのこと。
飴を配るのがクリエイティブな視点で思いついた啓発活動か。 配られた飴がせいぜいロシアンルーレット式のゲームに使われるぐらいのことで、啓発に繋がるかどうかは随分と怪しいと思うのだが。 いや、まあ、こうして記事になるのも、啓発のうちではあるか。
記事中にいろんなDVの種類があるので、ちょっと気になってパープルアイズのサイトを見てみたら、DVが次のように説明してあった。
DVは、夫婦や恋人など親密な関係の間に起こされる暴力のことです。 お互いに相手を大切に思い、対等で、安心できる関係であるはずなのに、一方の人が自分の都合の良いように、力で関係を支配しているなかで、この問題は起こっています。
暴力というと身体を傷つけるものをイメージされる方が多いと思いますが、殴る、蹴るだけが暴力ではありません。 相手が嫌がる言葉や恐怖心を抱く言葉、話しかけても無視したりすることも心を傷つける暴力です。 お金を一方的に管理し、働くことも許さず、十分な生活費も与えないなど、経済的な力の不均衡で支配を強化する暴力もあります。 行動や友だちとのつき合いまで制限して、様々なつながりから孤立させてしまうことも暴力です。 レイプはもちろんですが、一方的にセックスを強要することも性暴力になります。
暴力はさまざまな表れ方をするので、周囲の人は 「それ」 を 「暴力」 とは思わないかもしれません。 でも 「それ」 を、怖いと思ったり、苦しいと感じたり、相手との関係のなかで、自由な行動や言葉を選べなかったりするのだとしたら、人権にかかわる問題です。 その人の人生や生命が危機的状況にあるということになるのではないでしょうか?
暴力の被害を受けている当事者自身も、 「それ」 を 「暴力」 だと自覚していないこともあります。 暴力の被害を受けていても、必ずしも怖いと感じるとは限らず、緊張感(また怒ったらどうしよう? こんなこと言っても大丈夫?)、無力感(どうせ私が悪いんだから、がまんすればいいんだ)、劣等感(私がバカだから、ちゃんとできないから)など、他の感じ方で支配と暴力を感じることもあります。 暴力は犯罪です。 暴力をふるわれる人に責任はありません。 どんな理由があっても、暴力をふるっていいなんてことはないのです。
暴力をふるわれる人に責任は無いのか。 これが、街を歩いていて酔っぱらいに絡まれたとかなら、責任は無いといっていいだろう。 でも、DVの場合は、まず始めに相手を選んでるし、継続してそんな人と一緒にいるのも自分の選択な訳で、そこに何の責任も無いとは思えないのだが。
しかし、かつてのように男が加害者で女が被害者と決めつけない形になっているのは、いろいろと批判があるからだろうか。 まあ、はっきり書いてないだけで、内容を見ればほとんどが男から女への暴力に多いパターンばかりではあるのだが。 それでも一応加害者被害者の性別をぼかす辺りは、啓発する団体自身も、ある意味啓発されているってことなのか。
せっかくの啓発だから、ついでに女から男に多いパターンも書けばいいのに。
あと、個人的にはピンと来ないけど、結婚している知人から、凄く嫌だと聞いたこともついでに。
パープルアイズによるDVの説明をみると、これらも十分にDVになるよな。