惑星ソラリス

夕焼け

夕焼け。

こうして夕焼けを眺めていると、なんとなく今日も一日が終わるんだなぁって気になるが、仕事に縛られない自由な時間はこれから始まるんだよな。 まあ、言うほど自由じゃないんだけどさ。

惑星ソラリス

ロシア版 2001年宇宙の旅 なんて言われたりもしているらしいが、舞台は似ていても方向性はまるで違う。 こちらは酒に溺れるロシア人的な物語とでも言えば良いだろうか。

SF的なギミックはとてもチープ。 観測ステーションの外も中も、未来を思わせるものは無い。 ハリウッド映画ならきっと描かれていたであろう地球からソラリスまでの旅は、それ自体がワープされた。 物語の本質がそんなところに無いのは判るが、もうちょっと金をかけても良いんじゃないか。

しかしヒロインは美しい。 ソラリスの海が、主人公クリスの記憶から作り出したかつての妻ハリーは、古いSF映画に馴染む正統派美人。 ちょっとした喧嘩で夫がプチ家出している間に服毒自殺してしまうオリジナルハリーのメンヘラ振りはどうかと思うが、美人だから許す。

ハリーが着ている服は、彼女が死んだ時の服。 破らなきゃ脱げないような中途半端な再現性だったのに、毒を注射した際に作った裂け目はしっかり再現されていた。 その裂け目から見える注射の跡も。 この辺りの描写で、ハリーに対するクリスの思いを表現しているのだろう。

でも、その先の方が気になるよな。 最も目にする服の再現性は微妙なのに、その中の下着も、下着の中の体も、きちんと再現されていたのは何故なのかと。

まあ、わざわざ言うまでも無いことなんだけどね。 そんなクリスだから、ソラリス計画を中止するつもりだったことなんてすっかり忘れて、正体不明のハリーに溺れてしまうのだ。

そしてハリーの後は、若い頃の母親と飼犬。 それで良いのか、クリス。

もしも俺がソラリスに行ったら、俺の記憶から誰が再現されるのだろう。 自分から見た性格まで再現されるのだとすると、誰が現れても幸せな結末は無さそうだな。