父の兄、俺からすれば伯父が亡くなった。 癌だったそうだ。
しばらく前、伯父から父に入院を報せる電話がかかってきたときに話した印象では、入院といってる割には元気そうだった。 「家におったら暑いけど、ここは冷房が効いとるけぇ涼しゅうてええの」 なんて笑っていたのだが。
従兄弟から聞いたところによると、実はその頃はもう結構重い状態だったらしい。 電話も、この先ちゃんと話せる機会があるかどうかが危うい感じだったので、ちょっと調子が良さそうな時にかけるように勧めたとのこと。 そんな小康状態のしばらく後から一気に悪くなり、最後にはもう家族の顔も分からなくなったとか。
連絡は深夜だった。 電話をかけてきた従兄弟と俺も父も話したのだが、その後一旦寝て起きた今朝には、父はもう電話があったことも伯父が亡くなったことも忘れていた。