2007 09 28

誰が調査したいのか

「男女共同参画社会に関する世論調査」 において、 「妻は家庭」 という考え方(?)への反対が、初めて過半数となったのだそうだ。

どんな項目で調査しているのか気になったのだが、今年の調査項目は見当たらなかった。 まだ公開されていないのかな。 見つかったのは前回の 調査票 だけど、こうした調査は変化を見るものだから、前回も今回も調査項目は大差ないだろう。 大差無いというか、むしろ全く同じ可能性のほうが高いのか。

で、その調査項目だが、基本的に 「差別されているのは女性」 という立場で構成しているんだね。 実際、そういった状況の方が多いのだとは思うが、逆転している場合をまるで考慮していないのは、やっぱり片手落ちだろう。 差別の調査なのに、小数の異端は切り捨てるってのはどうよ。 まあ、何かの差別に戦う人は、何故か他の差別に無頓着だったりするものなのだが。

そういったこととは別に、とても違和感を感じたのが 失礼ですが、あなたは結婚していらっしゃいますか? という設問の文言。 わざわざこの項目にだけ 「失礼ですが」 と断りを入れるのは何故? 既婚かどうかを訊くのは、こうしたアンケートにおいてすら失礼なことなのか?

俺は、こうしたアンケート調査において 「失礼ですが」 などと断りを入れる必要は無いと思う。 それをあえて入れるなら、冒頭か末尾にすべきだろうとも思う。 失礼と言うなら、年齢だって職業だって失礼だろうから。

何か、こうね。 調査項目にもだが、それ以外のちょっとしたところにも、この調査をする人たちの意図・意識が漏れ出てきているのだな。 その漏れ出てくる意図・意識を、俺は何だかねっとりと嫌なものだと感じるのだが、それは俺が男だからだろうか。 女の人は全然気にならないのだろうか。

そうそう、折角調査したんだから、各回答の男女比率も出して欲しいものだな。 それを出さないのは、 「妻は家庭」 という考え方に賛成するのが、男よりも女の方に多くて、調査する側にとって都合が悪いからだったりして。