2009 09 28

最近のアニメ

テレビでアニメを見るのは、父の好きなサザエさんぐらい。 しかし、その他全く見ない訳じゃなくて、ネットでの評判からYouTubeでまとめて見ることはある。 それらの中で、最初から最後まで通して見たもの。

化物語

2,3話で完結する5つの物語。 西尾維新の、同名のライトノベル(?)が原作。 小説には、シリーズに偽物語と傷物語があるんだとか。

登場人物は極端に少ない。 吸血鬼に血を吸われたせいで一時期吸血鬼になってしまった過去を持つ主人公の阿良々木。 物語毎に変わる、今現在怪異に取り憑かれている、或は怪異そのものの美少女。 怪異を祓うための手助けをしてくれる、専門家の忍野。 これに若干名と、だいたい片手で済む程度。 原作もそうなんだろうか。

話はどれも、忍野の力を借りて美少女を助ける阿良々木の活躍に、第1話のヒロインとの恋愛を絡めるといった、まあはっきり言って単純なもの。 ストーリーよりも途中の小ネタと会話を楽しむものと思っていたのだが、予想外に最終回がぐっと来た。 良かった。 んで、 「あぁ、こーゆーのを良かったと言えるようになったんだなぁ」 なんて思ったのだった。 以前なら、 「こんな甘々でいいのか?」 なんて思ったんだろうけど。

でも、この変化って、たぶん成長じゃないんだよな。 もうちょっと違うベクトル。 薄幸の美少女から全身全霊でツンデレされるとか。 スクール水着の美少女から、内心の想いを込めて 「ちゃんと見ててね」 なんて言われるとか。 巨乳眼鏡の委員長からお姉さんぶって注意されるとか。 そういった楽しそうなことが、俺にとってはもうノスタルジーのさらに向こうの世界になってるからじゃないかって気がする。

原作を読んでみたくなった。

夏目友人帳,続夏目友人帳

一話完結の全13話と続編の13話。 原作は緑川ゆきの同名の漫画で、今も連載中。

話の方向性は化物語と似てる。 原作が少女漫画のせいか、オタク要素が少な目で話も穏やかだが。

普通の人には見えない妖怪が見えてしまう主人公の夏目。 あまりにも普通に見えて話せて触れてしまうため、それが他の人には認識できないものだと咄嗟には気付かない。 そのため、気の回らない子供の頃には嘘つき呼ばわりされ、親を亡くした後には手のかかる子として親戚を盥回しにされてきた。 高校生になった今では、うかつに変なことを口走らないように気をつけているせいか、とても口数が少ない一見根暗な子になってしまった。

そんな夏目が、祖母の遺品の友人帳を手にしたために、妖怪絡みのトラブルに巻き込まれてしまう話。 「巻き込まれる」 というよりは 「首を突っ込む」 か。 「だって、目の前で困っていたら、それが人であれ妖怪であれ、助けないわけにはいかないだろう?」 と。

話によって結構ばらつきがあるのだが、 「水底の燕」 は良かったな。 これは、木から落ちたらしい雛鳥を見捨てた後に見たから、余計にくるものがあったのかもしれない。 後は 「約束の樹」 とか。

今更言うことでもないが、こーゆーアニメを見ていると、オタク呼ばわりされるんだろうなぁ。 まあ、否定はしないんだけど。