フジテレビが申し込んで、朝日新聞・毎日新聞と共同で行うことになった、横田めぐみの娘キム・ヘギョンへのインタビュー。 パターン化した将軍様礼賛と、 「お爺さんお婆さんに会いたい」 と流す嘘臭い涙が、それを見せられる当のお爺さんお婆さんの辛さを無駄に増すのだろう。 食糧援助を要求する国の子供とは思えないほど健康そうに太っていることに安心しつつも、そうして太っていられる人たちが北朝鮮でどういったポジションにいるのかを考えるとね。 ひょっとすると、母親すらも望んでなかった子供かもしれないのに、とかね。 なんかもう被害者家族に辛い思いをさせるだけだなと思ったら、他にも同じことを思った人が大勢いるようで、フジテレビには結構な数の抗議があったそうだ。 肝心の被害者家族会からも抗議されていた。 あ、抗議の半分は、 「北朝鮮に利用されるな」 ってことかな。
その後、これについてどう扱うかと思ったら、全く触れないんだな。 俺が見ている範囲のニュース番組では、見事なまでに全く触れない。 インタビュー時の映像も流さない。 まあ、都合の悪いことには触れないってのは、フジテレビに限ったことじゃないんだけど。 で、共同でインタビューした新聞社のサイトを見てみたら、asahi.com では、淡々と 「抗議があった」 「フジテレビが釈明した」 と載せるだけ。 毎日新聞では、抗議があったことを言う記事中で 「インタビューよりもその報道の仕方に問題がある」 というような書き方になっていた。
今朝のとくダネ!で、ようやく抗議があったことも含めて話題にしていた。
司会者のコメントは
いろんな考え方があるんだなぁ
と、なんとも間の抜けたものだったのだが、これはまあ立場ってものが言わせる(言わせない)のだろう。
ゲストのおっさんは、
インタビューをしたこと自体は間違っていないが、放送の仕方に配慮が欠けていた
と言っていた。
インタビューは、いつかきっとすることになるだろう。
しかし、それをこのタイミングでするのは、間違ってたんじゃないかと思うんだけどね。
ちなみに、フジテレビの釈明とは、
インタビューはこちらから申し込んだもので、北朝鮮を利する意図はない。
国民の知る権利、メディアの知らせる義務に従ったもの
というような内容。
「義務」
ってのは、インタビューするこちらも辛いのだってアピールか。
モスクワの劇場占拠は、強行突入で解決。 ただし、人質は多数が死んだ模様。 多数の死者が出たのは、突入時に使用された特殊ガスのせいではないかとの声も。
アメリカの連続射撃事件の容疑者逮捕。 イスラム教徒らしい。