しばらく前から固い物を噛むときにちょっと顔を顰めることがあるのが気になっていたのだが、介護施設からも入れ歯が合ってないのではないかと言われたので、今日は父を連れて歯医者に行ってきた。
上の入れ歯は僅かに残った歯で留めている状態なのだが、その僅かな歯がぐらついて、歯の周囲も腫れているそうだ。
で、抜いて総入れ歯にするか、歯磨きをしっかりしてもう少し様子を見るか、決断を迫られた。
医者が言うには、歯磨きは全然できていないらしい。 まあ、そうだろうと思う。
朝は自主的に、夜は俺に言われて、一応してはいるのだが、これがもう一瞬で終わってるんだよな。 傍について見ている訳ではないのだが、聞こえてくる音から判断するに、たぶん10秒ぐらいで終了。 呆ける前には、毎日寝る前に入れ歯を外してポリデントで着け置き洗いをしていたのだが、今はそっちは言われてもやりたがらない。 あまり間隔が空くとまずいので、結構強く言ってやらせることもあるのだが、そうすると今度は入れ歯を入れることを忘れてしまう。
恐ろしいことに、物を食べて食べにくい思いをしても、自分が入れ歯を入れ忘れていることに気付かない。 あまり食が進まない様子に、もしかしたらと洗面所を確認したら、入れ歯が外したままになってたりするのだ。
この状況で部分入れ歯から総入れ歯に変えて、その変化に対応できるのか。 新しいことをほぼ覚えられないので、新しい入れ歯の着け外しが出来るのかが不安だし、そもそもその入れ歯が自分のだということを覚えられるのか、そこから危ういのではないという気がするし。
幸いなことに、介護施設で口腔ケアをすることにしたばかりなので、歯磨きをちゃんとするのはそっちに頼ることにして、暫くの様子見を選択したのだった。
歯医者からの帰り道でのこと。
駅前のロータリーから高幡不動の参道に入ろうとした車が、道の端に置いてあった道路標識に接触して倒してしまった。 いや 「倒した」 ってのはちょっとぬるいか。 「ぶっ倒した」 ぐらが適当な勢いで、かなり大きな音がした。
しかし音よりも驚いたのが、車から降りてきたのがすっかり腰が曲がって頭も真っ白の婆さんだったこと。 乳母車の小さいのに掴まってようやく歩けそうなぐらいに腰が曲がっている婆さんに、自動車を運転させていいのだろうか。 まあ婆さんからすれば、そんな状態だからこそ自動車なんだろうけどさ。
事故は警官の目の前で起きたのだが、それは多分婆さんにとっては幸いだったんじゃないかと思う。
水槽の蝦たち。 ちゃんと数えたことはないが、百匹ぐらいはいるんじゃないだろうか。 その中に、尻尾の先に空気の泡を付けたのがいた。
泡のせいで尻尾が浮き上がるらしい。 だんだん尻尾が引っ張り上げられて、体がほぼ垂直になったところで、ぐっと踏ん張ってまた水平に戻す。 そんな動きを延々繰り返していた。 トレーニングなのか?
空に雲の陰が。
亡くなったそうだ。
名前ではピンとこなかったが、その作品の中に幻魔大戦やウルフガイ、ゾンビーハンターなど平井和正の小説のカバーイラストがあったことで 「あぁ、あの」 となった。 小説中では美女とか美少女とか書かれているのが、この人にかかるとみんなアメリカンポルノスターみたいになるんだよな。 まあそれが彼なりの美女であり美少女だったんだろうけど。
幻魔大戦は完結してほしかったなぁ。 平井和正は、最初の頃はかなりハイペースで書いていたのに、確か宗教にはまったとかで迷走を始めて、幻魔大戦は放置のままで死んでしまった。 栗本薫のグインサーガみたいに、誰か引き継いで書いてくれないかな。