渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアムでやっている 英国の夢 ラファエル前派展 を見てきた。
これ、最初は見に行く気は無かったんだよな。 先々月だったか 風景画の誕生 を見に行った時に、次の展覧会としてパンフレットが置いてあったのを見たのだが、パンフレットに使われていた絵に描かれている人がみんなココリコの田中みたいな顔で、これはないと思って終わり。
だったのだが、昨日、展覧会のサイトで展示品の幾つかを見て気が変わったのだった。
ラファエル前派の 「ラファエル」 とは、ルネサンスの巨匠ラファエロのこと。 彼の登場以降受け継がれ押し付けられてきた芸風(?)に反発した若手3人が結成したのがラファエル前派だそうだ。
その3人とはダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・エヴァレット・ミレイなのだが、展示してある作品からは目指す所が全く違うように見える。 ミレイは後に方向性の違いから離れたそうだが、絵を見ると、そりゃそうだろうと納得するぐらいの違い。 詰まるところ、押し付けは嫌だというその一点のみで集まっていたということなんだろう。
俺は、この3人なら圧倒的にミレイを推す。 ハントは評価できるほど作品が展示されてなかったので何とも言えないが、ロセッティは無い。
パンフレットに使われていたのは、次世代ラファエル前派と分類されることもあるジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの絵。 この世代は、他にエドワード・コーリー・バーン=ジョーンズやエレノア・フォーテスク=ブリックデールがいるのだが、その作品がみんなココリコ田中風。 なんで皆似ているのかと思ったら、ロセッティの元に集まって影響を受けた画家達だかららしい。 ロセッティも勿論ココリコ田中風。 他に受け継ぐべき点がたくさんあっただろうに、何故そこなのか。
以下、俺の中の上位ランキング作品。
家に帰ってきたのがまだちょっと早い時間だったので、買い物に行くのをちょっと遠回り。 向島用水路沿いに歩いていたら、水車小屋の先に翡翠がいた。