河原を父と散歩。 気温は低いが風はなく、日向は暖かくて良い気持ち。 同じ事を思う人は多いようで、河原には子供から年寄りまで沢山の人がいた。
子供が水切りをしているのを見て、自分でもやってみたくなって久しぶりに石を手にしたのだが、まるで手に馴染まない。 石ってこんな感じだったっけ。 違和感は投げても同じ。 肩も肘もぎこちなく、石は当然のように跳ねない。 ちょん、ちょん、ちょん、ちょちょちょちょ… と小さく沢山跳ねさせるつもりで投げるのだが、手から離れた石は、ぞぶんといきなり水没するか、大きく一回だけ跳ねて終わるか。 子供の頃は確かにできたはずなのに、いったい何が駄目なのか。 何って、まあ、直接的に駄目なのは投げ方で、根本的に駄目なのは体なんだよな。
奥多摩方面の山並。 白く見えるのは雪だろうか。 午前中ははっきり白く見えていたのだが、午後にはほぼ消えていた。
青空。 文字通りの青い空。 見える範囲に雲が一つもない。
富士山。 冬は雪で白っぽくなって空とのコントラストが落ちるためか、なかなかピントが合いわない。
子供の頃、NHKで夕方やっていたSFドラマ 未来からの挑戦 を欠かさず見ていた。 その主題歌の最後が
いつか越えるその日を誓い、二人で見つめた遠い山並。
で、テレビの画面を見ながら、子供心に何となく 「いつか自分も遠くに行くんだろうなぁ」 なんて思ったものだった。
今、遠い山並を見て思うのは、 「当分は遠出できないんだろうなぁ」 なんてことだったりする。 あの頃の漠然とした思いはそれなりに現実になって、確かに遠い山並を越えて、遠い場所に来たんだけどさ。 家まで買っちゃったんだけどさ。 それでも、旅の終着点はここではないって思いたいんだよな。