先日、清澄庭園に行った時、受付の横においてあったパンフレットで、国分寺駅の近くに殿ヶ谷戸庭園があることを知った。 割と長いこと中央線生活をしていたのだが、そんなところがあると知らなかったよ。 まあ、中央線生活と行っても、豊田から西国分寺までなのだが。
で、せっかく存在を認識したので行って見た。
園内は結構狭い。 狭い土地を有効に使うためか、敷地の外周に沿って通路がある。 なので、外の民家や道路の存在が気になりそうなものだが、見せ方が上手いせいか、あまり外が気にならなかったりする。 回遊式林泉庭園という作りなんだそうだ。
見返り蜥蜴。
木の洞に根のようなものが生えていた。 逞しいと言うか虚しいと言うか。
麦藁蜻蛉(ムギワラトンボ)。 塩辛蜻蛉の雌なのだが、雄と雌で違う名前ってのはどうなんだろう。 名前を決めた当時は、これが同じ種類の雄と雌だとは知らなかったのだろうか。
塩辛蜻蛉の雌ってことは、雄を標準として言うなら女塩辛か。 これ、逆にして塩辛女とするとかなり駄目な感じだな。 逆も然り。 雌を標準として言うと男麦藁。 ひっくり返した麦藁男って、相当駄目な感じ。 「あいつ、ほんと麦藁だよね」 とか言われたら、かなり凹みそう。
次郎弁天池。 湧き水なんだそうだ。 丘陵地にあるので、都心の方の庭園のように大きな池が作れないのだが、小さいのと湧き水なのとで水は奇麗。 鯉が数匹いて、人影を見ると寄ってくる。 でも誰も餌をやらないせいか、寄ってくるのも早いけど離れていくのも早い。
下の池とは違う、ちょっと小高いところにある水路の鯉。 一匹だけ金色がいる。 たいていの金色の鯉が顔の陰影か模様かが人の顔みたいになってるのだが、こいつもそうだった。
庭園内は狭くて、あっという間に一周してしまう。 で、ちょっと歩き足りないので、国分寺の駅周辺をちょっと歩いてみたのだが、昔と比べてなんだか寂れた感じがするな。 立川への一極集中の結果だろうか。