不測の事態

夕焼け

夕焼けが夜に消える過程で、雲の縁が金色になる時がある。 今日もそうだった。

この現象、きっと名前がついているだろうとちょっと探してみたが、見つからなかった。 なぜ金色に見えるのかの解説はあったが、俺が知りたいのはそっちじゃない。 そっちは知っている。

日本画の世界では、雲が金で描かれることがよくある。 その名もズバリ 「金雲」 だが、あれは今日のような金色の雲を描きたかったのだろうか。 そう言えば、しばらく絵を描いてないな。

雲には何の関係も無くて、多分クラウドでもないが、ちょっと洒落にならない話。 IT media から。

京都大学は12月28日、同学のスーパーコンピュータに保存していたデータ約77TBが消失したと発表した。 うち約28TBはバックアップがなく復元不能という。 原因は日本ヒューレット・パッカード(HPE)製バックアッププログラムの不具合で、同社は 「100%弊社の責」 と謝罪している。

消失したのは、12月3日以降に更新がなかった3401万1293個のファイル。 HPEによると、ストレージのバックアップ処理実行中にバックアッププログラムの更新作業をしたことで、ストレージ内のファイルを削除する想定外の処理が発生したのが原因という。

京都大学とHPEはバップアップ作業を停止。 プログラムの改善と再発防止策を施した上で1月末までに再始動する予定。 HPEは苦情や善後策の相談などを受け付けるメール窓口を設置した。

京都大学は今後、バックアップ機能の強化と運用管理の改善に取り組む。 HPEは 「担当技術者へのヒューマンエラーや危険予知・予防に関する再教育を実施する」 としている。

こうならないためにやるのがバックアップなのに、そのバックアップでやってしまったと。 そして28TBものデータが復元不可能。 もうどうしようもない。

やらかしたHPEによると、ファイル消失が発生した原因は以下の通り。

バックアップスクリプトには、 find コマンドにより10日以上古いログファイルを削除する処理が含まれています。 スクリプトの機能改善と合わせて、 find コマンドの削除処理に渡す変数名を視認性・可読性を高めるため変更いたしましたが、この修正したスクリプトのリリース手順に考慮不足がありました。

bash は、シェルスクリプトの実行中に適時シェルスクリプトを読み込みます。 この挙動による副作用を認識できておらず、実行中のスクリプトが存在している状態でスクリプトの上書きによりリリースしてしまったことで、途中から修正したスクリプトの再読み込みが発生し、結果的に未定義の変数を含む find コマンドが実行されてしまいました。 この結果、本来のログディレクトリに保存されていたファイルの削除をする処理ではなく、 /LARGE0 のファイルを削除してしまいました。

仕事が近い業者として同情的に見ていた俺だが、この原因説明で同情心は綺麗さっぱり消えた。 実行中のスクリプトに上書きリリースしちゃ駄目だろ。 仮にそのスクリプトが実行中でなくても、バックアップの時間帯にリリースしちゃ駄目。 bash の挙動がどうとか関係無い。 なんでそんなリスキーな方法でリリースしようとしたのか。 なんで誰も止めなかったのか。

まあでも、この事故を喜んでる人もいるんだろうな。 今なら、締切に間に合いそうにない諸々を全部こいつのせいにできるから。 「もう全部仕上げて、あとは提出するだけだったんですよ。 明日の朝一番に提出するつもりだったのに」 なんて。 本当は全然できてないのに。 で、損害賠償の話が出たら、ちゃっかり一口乗るのだ。 ゴミのような損害を盛りに盛って。

むしろお前が消えろ。

と、妄想でヘイトを募らせたりしてるが、実際どうなんだろうね。 28TBものデータが復元不可能なのだから、中には深刻なダメージを受けた人もいるだろう。 損害賠償があってもよさそうなものだが、記事にはそんな話は無い。 苦情や善後策の相談は受け付けるらしいが、メール窓口ってのが微妙。 再教育します。 今後は気をつけます。 それで終わらせるのか?