広島に帰っていたとき、母が、 「保守党の扇党首が嫌い」 だと言っていた。 あの、顎を上げ気味のつんとした目つきが嫌なんだそうだ。 で、俺は、 「あれは老化なんじゃないか」 と答えた。 瞼の腱だか筋肉だかが緩んでしまう症状で、瞼が下がってくるため、楽に視野を確保しようと顎を上げがちになる。 ちょっと前、水泳の女子選手が同じ症状で瞼の手術をしたが、それはその選手が若かったから病気と判断されたのであって、老化現象としてならよくある症状である。 らしいよ、と。 その直前、 「歳を取ってくると、若い頃にはなんでもなかったいろんなことが大変になってくる。 あんたも歳を取ってみれば判る」 なんてことを言っていた母は、それも老化現象だと聞いて、なんとも複雑な表情をしていた。 そんな訳で、扇党首が落選すれば面白いと密かに期待していたのだが、当選してしまった。 がっかりだ。
ま、扇さんはどうでもいいとして、当選した奴と落選した奴の得票数が政党違いで逆転してしまうのは、やっぱり何か変だよな。 さらに変だと思うのが、一票の格差。 区割りによる一票の格差じゃなくて、得票数による一票の格差。 今回当選した舛添要一と大橋巨泉を比べると、舛添君の得票数は大橋君の4倍近い。 なのに、国会で議決するときは、どっちも1票で同じ。 これでは、舛添君に投票した1票は、大橋君に投票した1票の4分の1の効力しかもたないことになってしまう。 実際は、舛添君の大量得票は同党のほかの候補に回るので、この単純比較は出来ないけど。 しかし舛添君への投票が回ってきたおかげでぎりぎり当選した奴が、舛添君と同じ1票を持つのはもっと変だろう。 そこで、 議員は得票数に応じた議決権を持つ というのはどうだろう。 かなりすっきりするぞ。 これだと、区割りによる一票の格差も解消されるかも。 過疎地切捨てになり易いのが欠点だけど、過疎地はいずれ切り捨てることになるんだしね。 あ、ついでに選挙では 納税額に応じた投票権を持つ なんてのもいいかも。 金持ちは一人で20票とか。 あまり極端に揺れないように。
それにしても暑い。 西瓜しか食ってない。