2004 12 31

ホワイト大晦日

今年2度目の雪は、予想外の大雪。 そんな中を、妹のいる横浜まで出かけた。 父が広島からやってきているので、そっちで年を越すのだ。

電車の中、前に座った人が広げた新聞に、幼女誘拐殺人の犯人が捕まったと書いてあった。 新聞店員だそうだ。 勧誘なんかをやっていたんだろうか。 見出しだけではどこの新聞かは判らなかったが、新聞の勧誘にくるのは、どこの新聞かに関係なく感じ悪いよなぁ。 ま、勧誘員の感じはどうでもいいとして、この男は性犯罪の前科持ちらしい。 性犯罪が、そもそも増えているのか、それともこれまでは表に出なかった事件が顕在化しているだけで実数は変わらないのかは知らない。 しかし、いずれにしても再犯率だけは高いんだろう。 性犯罪に走る性向というのは、背の高い人が好きとか巨乳が好きってのと同じ、変わりようのない基本的なものだからね。 ターゲットが幼女なんてコアな嗜好も。

過去のこういった事件のときと同様、今回も、アメリカやイギリスのような性犯罪者の情報公開と監視を要求する人がテレビに出てくるのだろう。 で、所謂人権派と呼ばれる人たちは沈黙するのだろう。 その沈黙が、本人の意思によるものか、テレビ側の意向によるものかは判らないけど。

そんなことを考えているところに、ダウンのロングコートを着てびしょ濡れになった男が電車に乗ってきた。 一旦シートに座った後、大きく膨らんだリュックと手提げの紙袋を置くと、 「失礼」 と小さく呟いて立ち上がり、ドア近くに行ってコートの雫を払った。 それから、濡れてしまった荷物の中身をビニール袋に詰め替える作業を始めた。 で、その荷物ってのが、全部アダルトゲームなんだな。 リュックから5個ぐらい、手提げからも5個ぐらい、更にはコートのポケットからも。 次々に出てくるパッケージには、どれもいかにもといったイラスト。 この時期にこれを一度に買ったのかと思うと、その勇気にむしろ尊敬…ってのは言いすぎだけど、ちょっと感心してしまった。 いや、彼にとっては死活問題なのかもしれないな。 この先、こういったものに対する規制はちょっと厳しくなりそうだし、今買っておかないとしばらく買えないと思ったのかも。 ま、規制が厳しくなったとしても、それはこれまで同様、一時のことなんだろうけど。

そうそう、出かける前のこと。 久しぶりにビデオの予約録画をしようとして気が付いたのだが、家のビデオは、もう想定寿命が切れていたのだった。 というのも、カレンダーを2004年12月31日までしか持っていないのだ。 それを過ぎると、つまり 2005年の番組を予約しようとすると、1990年に戻ってしまう 。 買ったのがちょうど1990年だったと思うから、今年で15年目。 もう壊れたってしょうがないんだけど、実際少々壊れ気味なんだけど、カレンダーに限りがあったってのはびっくりしたな。

考えてみれば、家の家電は尽く寿命が近いんだよな。 パソコン以外はどれも10〜20年。 こいつらがある日いっせいにダウンしたらどうしよう。 あー…あんまり困らないような気もするな。

横浜に着いたら、雪は霙混じりの雨になっていた。