1998 04 29

一人一殺

天気が良かったので、午前中は布団を干して、洗濯。 午後は、埃まみれになっていたのをちょっと整備して、久しぶりに自転車で出かけた。 浅川から多摩川へ、川土手のサイクリングコースを下る。 川の音とか、鳥の声とか、結構好きなのだよ。 1時間ぐらい下ると、狛江市の標識。 これ以上行くと帰りが大変そうなので、そこまでにして、ベンチで休憩。 仰向けになって空を眺めてた。

ボーッと空を眺めてると、自分まで空の一部になったような気がする。 雲が浮かんでるのを見て、雲だなぁと思い、鳥が飛んでるのを見て、鳥だなぁと思う、この空っぽさ加減がいいんだな。

ずーっと見てると、小さい白い光が、ちろちろと螺旋を描いているのに気がついた。 一つ見つけたと思ったら、あっちでもこっちでも、視界の方々で、ちろちろ回っている。 ようやく、目が疲れてることに気付いて、起き上がった。 また1時間かけて帰ったら、脚がへろへろになってた。 運動せねば。

川土手を通っていると、釣りをしている人を、結構たくさん見かける。 鯉かな。 最近はバス釣りが流行のようで、 「キャッチ・アンド・リリース」 なんだそうだ。 バス釣りによく行く人に、なんでリリースなんだ? ってきいてみた。

馬鹿だね。 食えないからってのは、まあ許す。 が、後の2つは何だ? 可哀相だと思ったら始めから釣るなよ。 自分の楽しみは一切譲歩してないくせに、何が可哀相だか。 さらに自然保護。 バス釣りをやるために、ブラックバスを放流する。 それがもう自然破壊だっちゅーに。 この無神経でアメリカンな魚のせいで、琵琶湖かどっかじゃ、固有種が絶滅寸前だ。 自然保護を言うなら、 釣ったら殺せ。 さらに、食え。 最低でも一人一殺だ。