1998 07 02

感度良好

結局、今日も半休で帰ってきた。

帰りの電車の中、突然 「橋本龍太郎は馬鹿だ!」 と叫ぶ声が轟き渡って、肉体労働者風のおっさんの演説が始まった。 歴史に名を残す無策な総理だとか、いつも料亭で旨いもの食ってやがるとか、税金の使い方ががなっちゃいないとか、あらぬ方を指さして目を剥いて、もう気合い入りまくり。 つまり 電波受信中 なのである。 スイッチが入ってしまったのだな。 おっさんのすぐ横でそのおっさんから目が離せなくなっていた小学生を母親が呼び寄せたのをきっかけに、おっさんの周りから人が引いって、こみ上げる笑いを我慢しなくちゃいけない俺は、よけいに頭がくらくらするのだった。

話が厚生大臣時代の金銭疑惑に及んだところで、電車が高幡不動についたので、各駅停車に乗り換えた。 ほっと一息つく間もなく、 「いいぃあぁぁおうーおうーううぅあああぁぁーっ」 と、今度はがきんちょが奇声を上げてくれて、俺の安息の地はここにもない。 のんきに笑っている母親に、殺意を覚える瞬間だった。 思うに、子供ってのは、 「受信中だが、チューニングがずれてる状態」 なのだ。 スイッチ入りっぱなし。 これが、大人になるに従って、ちゃんと受信できるようになるのだな。 先が楽しみだよ。

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ゾルダムを食っている。 ゾルダムに似たのに、プラムがある。 違いは、プラムが可愛い女の子って響きなのに対して、ゾルダムは悪の秘密結社だってこと。 当然、ゾルダムの女幹部は、ナイスバディを見せつけるセクシー系だ。 やっぱりゾルダムなのである。