1998 07 07

七夕

七夕だ。 年に一度、この日に牽牛と織女が逢うのだと聞かされて、 「星は星、人じゃないだろうが」 などと思う生意気なガキだった俺にも、七夕はやってくる。

生物というのは、種毎に、それぞれ違う時間の流れ(というか、感覚)の中で生きている。 例えば、多くの昆虫は1年で死んでしまうが、それは人間が人間の感覚で見るから1年なのであって、昆虫にとっては、人間の感覚での70年ぐらいを生きているわけだ。

さて、七夕だ。 せっかく星を擬人化するんだから、時間感覚も考慮しなければなるまい。 ということで、 「年1回だから、晴れるといいね」 なんて中途半端で終わらせずに、もうちょっと進めてみようと思ったのだよ。 とは言っても、どう進めたところで、中途半端なことは変わりゃしないんだけどさ。 ちょっと計算してみよう。

すると、人間の1年と星の5千万年が等価。 星が 「ああ、もう一年たったんだなぁ」 と考えるとき、人間にとっては5千万年が経過しているわけだ。 ところが、奴らが逢うサイクルは、人間時間でいう1年に1回。 つまり、空の二人は、奴らにとっての1年の間に5千万回も逢っていることになる。 1年間に5千万回、つまり、 1分間に95回 (少数以下切り下げ)。 もう逢いっぱなし。 ってゆーか、逢う逢わないを通り越して、ひっついている。 そう、 いちゃいちゃしてんじゃねぇ! という状態なのだ。 さらに、 ずーっといちゃついているカップルの女は不細工 という法則があって、話がより嫌な方向に進んでいくのだが、今日はこの辺でやめておく。