1998 08 05

本当の自分

「本当の自分は弱いのに」 とか、 「本当の自分は臆病なのに」 とか、さらには、 「本当の自分を誰もわかってくれない」 とか。 ガキに多いんだけど、大人になってもまだ、こんなことを言うやつがいる。 人柄の良さが自慢の俺が、わかってあげよう。

本当のあなたは

何かの問題に直面したときに、 「そりゃ確かに私も悪いけど」 なんて言いながら、そんなことはかけらも思わずに、人のせいにするやつだ。

人に甘えて、自分にとって都合のいい自分像を押し付け、ついでにあれこれ問題を引き起こす『本当ではない自分』を、あれこれ起こした問題ごと許してもらおうとするやつだ。

わかってくれと言っておきながら、知られたくない部分に踏み込まれると、とたんに怒り出すやつだ。

自分への理解を求めるくせに、人のことはおよそ上っ面だけで判断して、わかったような気になるやつだ。

さらに、自分が勝手に作り上げた都合のいい人物像から外れた部分を見つけると、 「裏切られた」 とか 「騙された」 とか言うやつだ。

要するにやなやつだ。

何でも悪い方に解釈する俺の方がやなやつだという気もするが、それはきっと気のせいだ。 ちなみに、本当の俺は弱いので、守ってほしいです。 養ってほしいです。 かつて、 「誕生日は何がいい?」 ってきかれて、 「胸の谷間に顔をうずめさせて」 って答えたら、鼻で笑われました。 でも、本気だったんです。