1998 08 18

蝉の声

久しぶりに、浜松町に行って来た。 満員電車に1時間も乗ってるのは、実にどーでもいい。 昼飯に、駅の食堂街の寿司屋で、ランチの一番高いやつ(と言っても握りだが)を食ったが、これまたどーでもいい味だった。

ツクツクボウシの正しい鳴き方

つくつくつくつく
ぼーしつくつく ぼーしつくつく ぼーしつくつく
いーよつくつく いーよつくつく
い〜〜

最初の 「つくつくつくつく」 は、マイクを握って喋る前の、咳払いのようなものだ。 やらない蝉もいる。 やる蝉でも、すごく小さい声なので、ほとんど聞こえない。 やる場合は、なぜだか、4回繰り返しがもっとも多い。 つぎの 「ぼーしつくつく」 から本格的な鳴き声になり、これを繰り返すことでテンションが上がっていく。 繰り返しの数は、そのときの気分や体調にもよるが、最低でも3回。 ある程度ハイになると、 「いーよつくつく」 に移行する。 鳴き声もちょっと高くなる。 これを2回繰り返して、いってしまう。 「い〜〜」 で、余韻を楽しみつつクールダウン。 鳴き声もだらだら低くなっていく。

つまり、ボウシツクツクと呼ぶべきだと言いたいのだよ。 ツクツクボウシというのは間違っている。 どうでもいいことなんだけどさ。

+

俺は、虫が好きな子供だった。 虫を見つけては、うちに帰って図鑑で調べていた。 そうして、目にするほとんどの虫の名前を知ることができた。 だけど、そうして覚えたほとんどを、もう忘れてしまった。 忘れてしまったのは、虫の名前だけではない。 俺は、忘れてしまった以上に、新しい何かを覚えてきただろうか。