1998 09 25

世界の中心は俺かもしれない

浜松町からかかってきた電話

「もう面倒臭いからな、Access97でいいよ。 作業できんやろ?」

「はぁ、そうですか…」

川崎からかかってきた電話

「実は、担当の者が体調悪くて、今日から入院しましてねぇ」

「はぁ、そうですか…」

というわけで、涼しいのは季節だけじゃない。 ないているのは虫だけじゃない。 さらに明日は出勤日。

そうやってぐずぐず泣いてる時間が一番無駄なんだよ。 泣いてる暇があったら、さっさと立ち上がってもう一度歩き出せ。 なんてことを、スーパーの前で転んで泣いている子供に、心の中で言ってみた。 だけど、このガキは俺の心も知らないで、あるいは知っていてわざと無視して、ぴーぴー泣き続けていた。

ものすごく昔、 「渡邊君中心に世界が回っているわけじゃないんだから、もうちょっと考えたら?」 などと、文句を言われたことがあった。 掃除時間に遊んでいたとか、誰かを泣かしたとか、そんなくだらないことが原因だったと思う。

この文句には、2つの問題点がある。

  1. このとき、世界の中心がどこかを、少なくとも彼女は知らなかった。 世界の中心がどこかを、しつこく問いつめて確認したので確かなのだ。 よけい怒らせちゃったけど。
  2. 俺が世界の中心であるかないかと、もうちょっと考える必要性とには、何の関連もない。 むしろ世界の中心でないからこそ、あんまり考えなくてもいいはずではないか。

そんなことを、泣きやまないガキのそばを通りながら、考えていた。

ネットワークには、とにかく読んでいて気持ちのいい文章がある。 そんな、気持ちのいい文章を読ませてくれるサイトのうちの、一つが消えた。 別の一つが、しばらく更新されないこととなった。 また別の、ずっと更新されなかったのが2つ、最近更新されるようになった。 2増2減なんていう、単純な話ではない。 人それぞれ事情があるのだろうが、読みたいときにそこにあってくれるといいなと思うのだ。