1998 10 14

たりねぇよ

証人喚問のテレビ放送ができることになった。 議員証言法が改正されたのだ。

証人の意見を聞いた後、委員会に諮って、テレビ放送を許可する

だそうだ。 なんだそりゃ? なんで証人の意見を聞く必要があるんだ? 「解釈」 という言葉で無理矢理曲解してみたり、 「など」 と曖昧にされている部分を大胆に拡大してみたり、そういうことを平気でやる人種に対して、逃げ道を用意してはいけないのだよ。 そもそも、議員の議員としての行動は、国防とかの特殊なものを除いては、全て公開されるべきなのだ。 証人の意見を聞く必要はない。 委員会で審査する必要もない。 問答無用に公開すればいいのだ。 ついでだから、こっそりやっている審議会や研究会も、全部公開しろ。 有識者や専門家で構成する諮問機関の活動もだ。 で、それらを必ず映像で記録保存するための、法整備をしろ。 特に厚生省関係は忘れっぽい人が多いみたいだから、きっちり記録&保存しとけ。

それにしても、議員証言法がテレビ放送不可と変更されたのが、ロッキード事件の時だったとはね。 田中角栄って強かったんだな。

公的資金投入が、貸し渋り対策になるかどうかは、結構疑問なのだ。 銀行が抱えているのは、目先の不良債権もだけど、国際競争ってのもあるんだよね。 だいたい貸し渋りの始まりは、金融ビッグバンで銀行に対する目が厳しくなったからだったはず。 どうしても資金投入するなら、より確実な貸し渋り対策を実行すべきなのだ。

つまり、だな。 企業が、事業計画を持って金融機関にいって、融資を申し込む。 ここで融資を断られたら、その事業計画を政府機関(適当な政府機関がなかったら、新たに作る)が審査するのだ。 で、事業計画が十分に採算がとれると査定されたなら、銀行は融資しなければならないとする。 無理矢理貸し出させるわけだ。 ものすごく有効そうだろ?

なぁんてね。 貸し渋り対策に数十兆も金をつぎ込むんだったら、 直接中小企業に貸してやれよ 。 危ない銀行と取り引きしている企業に直接資金を出して、銀行が潰れても連鎖倒産しないようにしておけばいいじゃないか。 そしたら、駄目な金融機関を潰せるじゃないか。 俺は単純にそう思うんだけど、そうしないのは何故? やっぱり、金融機関が潰れると困るから? 潰れそうなのが、自民党と関係の深い農協系が多いから?