1998 10 19

接点のない会話

毎度のことなのだが、情報処理試験に申し込んでおきながら、受けに行かなかった人がいる。 で、部長(名前を忘れた)がその人たちに電話して、欠席した理由を訊いていた。

何で行かなかったんだよ。 え、仕事? 日曜日に? そんなのさぁ、前から判ってたんじゃないの? そんなこと言っても、ちょっと信じられないな。 本当は行きたくなかっただけなんじゃないの? 違う?

なんてことを、大きな声で、次々と電話しては繰り返す。 なっちゃいない。 時間の無駄なのだ。 何が駄目って、 「行きたくないから行かなかった」 以外の答えを、初めから認めていないことだ。 警察が容疑者の自白を取ろうとしているようなものなのだ。 彼にとっては、電話の向こうの相手がどう答えようが、それは全て嘘で、本当は行きたくなかったから行かなかったのだ。 そうやって決めつけるなら、初めからあれこれ聞かなきゃいいのだ。 じゃまくせぇ。

テレビをつけたら、日本シリーズはもう8回で、その後あっさり横浜が勝った。 これはいい。 そして、ヒーローインタビューが始まった。 これが駄目。

インタビュアーが、 「今日はすばらしいピッチングでした」 と言って、マイクを向ける。 だから何? いつからそうなのか知らないが、少なくとも俺の記憶の範囲では、野球もサッカーもボクシングも全部が全部このパターンだ。

等々。 それだけ言われてマイクを向けられても、 「そうですね」 としか言いようがないではないか。 「一番よかったのは何処か?」 とか、 「勝敗を分けたポイントは?」 とか、大雑把でもいいから質問してやれよ。

「○○でした」

「そうですね」

という間抜けなパターンから、いいかげん脱却してほしいものだ。 ま、インタビューする方も、別に選手の話なんて聞きたくないんだろうけどさ。