1998 11 14

冬だから

抜けるような青空だというのに、俺は風邪で、飛べない一反木綿という状態。 全然駄目。 重たい体を引きずり起こして、買い物に行った。 ついでに、ワインを買った。 FALLING STAR という安物。 まずい。 名前の通りというべきか、堕ちそうなまずさ。 二度と買わないね。

高校の英語の時間に出てきた、O.Henry の 「最後の一葉」 が嫌いだ。 「最後の一葉が落ちたら、私も死ぬのよ」 なんてね。 もし、その場に俺がいたら、いきなり最後の一葉を引きちぎって、 「ほら、最後の一葉が落ちたぞ。 死ぬんだろ? さあ死ね! そら死ね! すぐ死ね!」 と、責め立てているところだよ。 そーゆーマイナスなすがりつきを目の当たりにすると、苛立ちが同情を圧倒するね。 木の葉は木の葉の(生きるための)理屈で落ちるのだ。 誰かの運命を告げるために落ちるのではない。 葉っぱをなめるなと言いたい。

あと、自分のプレゼントに酔って、相手が同じことをするというかなり高い可能性に全く気が回らず、間抜けな結果になってしまった貧乏バカップルの話も嫌い。

コンビニで買い物している間中、高校生ぐらいの女の子二人が、O.Henry の話に夢中になってて、ぎゃーぎゃーうるさくてね。 もともと嫌いだったのが、よけい嫌いになったのさ。