1998 11 16

男の手料理

どれだけ食っても、一晩寝ればまた腹が減る。 という黄金律は、サツマイモの天麩羅によって崩されてしまったのだった。 昨日、吐きそうになるまで食って、寝て、目が覚めたら、やっぱり腹一杯で吐きそう。 昼飯もろくに喉を通らない。 ようやく腹が減ってきたのは、夜も10時を過ぎた頃だった。

で、何を食うかというと、やっぱり天麩羅なんだね。 水に溶いた天麩羅粉がまだいっぱい残っているし、フライパンの中に昨日の油がそのままだし。 ということで、今日は会社の帰りに、冷凍むき海老を1パック買ったのだった。

そして夜。 そろそろ作ろうかと台所に立った。 フライパンを火にかけて、じゃまな昨日の天かすを回収していて気がついたのだが、油がなんとなく黒い。 焦げた微細な天かすが混ざっているからだろうか。 油が暖まる間に、水と天麩羅粉が完全に分離しているのをかき混ぜていて、もう一つ気がついた。

天麩羅粉の匂いが昨日と違う

ちょっと甘酸っぱいような匂い。 ラップもせずに台所にほったらかしだったせいだろうか。 やばそうな油に、やばそうな衣。

マイナス×マイナス=プラス

何の気休めにもならんが、まぁ火を通すからいいということにして、エビを全部投入。 出来上がりイメージは、甘く危険な海老の天麩羅。 いざ揚がってみると、ごくごく普通の海老の天麩羅。 海老って、揚げると1割方縮むんだね。 味はまあまあ。 調理環境を考えれば、まあまあというのはむしろ誉めるべきであろう。 さすがは 「コツのいらない天ぷら粉」 である。

全部食ったけど、今のところ元気。 ま、少々問題があったとしても、死ぬ程のことはないだろう。 ってゆーか、問題はおかずが海老しかなかったことだよ。

沖縄県知事選は、現職が負けてしまった。 明日の理想よりも今日の生活ということか。 当選後の選挙事務所の映像で、ちょっと意外だったのが、万歳三唱していたこと。 沖縄で万歳三唱というのは、なかなかに微妙なところではないかという気がするのだが、そりゃ気のせいなのかね。 それとも、自民党が支持する候補者だったからなのかね。