1999 01 19

規則

電車の中、目の前に婆さんが立った。 「どうぞ」 と席を立ったら、 「あ、いいですよ」 と婆さんが断った。 なもんで、 「そうですか」 とまた素直に座ったら、俺の向かいに座っていた高校生ぐらいの女の子に笑われちまった。

悪いのは誰か?

もちろん婆さんだ。 せっかく俺が、 「あぁ俺っていい人」 って気分を手軽に味わおうと思ったのに、この婆さんのせいで台無しだ。 おまけに笑われるし。

規則の1

席を譲られたら、たとえ次の駅で降りる場合でも、さっさと座れ。 礼はいらん。

「可愛いね」 とか 「綺麗だね」 って言われて、 「そんなことないよ」 って答える人がいる。 それがいかん。 容姿をほめるのは、それが自分の趣味にあっているからだ。 「俺の好みのタイプは、こうなんだ」 と言ってるのと同じなのだ。 好みのタイプの具体的な例として、そのときそこにいたあなたが適切だったということなのだ。 「そんなことない」 ってのは、それを否定する。 つまり、 「俺の好みはこうだ」 に対して、 「それって趣味悪くない?」 と答えることなのだ。

規則の2

容姿をほめられたら、少なくともほめた人の前では、いい気になれ。 思い上がれ。