1999 02 22

殺してやる

家電製品のたどる運命

  1. なんとなく調子が悪くなる
  2. 修理するでもなくそのまま使う
  3. 使い物にならない程に調子が悪くなる
  4. 折檻死

折檻死。 殆ど死にかかっている状態に、俺が引導を渡す。 壊している俺も、どこか壊れているような気がする。

家電運とでも言うようなものが、あるのだと思う。 雑に扱っているとか、静電気体質であるとか、そーゆーのとは関係なしに、何故かすぐに家電製品が壊れてしまう人がいる。 何故か、不良品を掴みやすい人がいる。 家電運が悪いのだ。

ポータブルの CD Player を買ってきた。 Panasonic の SL SX-400 というやつ。 1回の充電で42時間連続再生なんだそうだ。 PlayStation を買ってきた。 3代目。 コントローラーがデジタル/アナログ切り替え式に進化していた。 こいつらには、せいぜい長生きしてほしい。

THE END OF EVANGELION

今更のように、ビデオを借りて見た。 もてない男の葛藤や妄想を見せられているようで、後味が悪い。 そう感じるのは、俺がもてない男だからだろう。 今更言われなくても自分で十分に判っている嫌なところを、わざわざ指摘されているような、そんな感じ。

「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…」 という台詞に、ちょっとゾクゾクきてしまった。

それで思い出した。 何年か前、渋谷で、すれ違った女の人が、 「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…」 と、ぶつぶつ言っていた。 ゾクッとした。 振り返ると、同じようにすれ違った小学生の3人組が顔を見合わせて、 「おい、聞いたか?」 「怖ぇーよ」 なんて言っていた。 俺は、怖さもだが、見てはいけないと言われているものをこっそり見たときの後ろめたい嬉しさも、感じていたように思う。