1999 06 27

夢の坂道は

「俺達の旅」 が、リメイクされるらしい。 V6の若い方(カミセンだっけ?)で。 このドラマ、子供の頃に見ていて、何がどうと巧く言えないのだが子供なりに何となく思うところがあった。 当時の中村雅俊は彼らと同じぐらいの年齢だったのかもしれないのだが、それでもV6では見る気がなくなってしまう。 それはたぶん、V6を俺が 「ガキども」 だと認識しているからだろう。 子供だった俺にとっては、 「俺達の旅」 の主人公達は、いつか自分がそうなることをどうにも想像できない、遠い大人だった。 その年頃を通り過ぎた今では、あれはそんなに大人でもなかったんだなと思う。 それでもやはりV6が馴染まないのは、自分の中にあるイメージとのギャップだ。 こうして、何かがリメイクされるたびに、昔の方が良かったなんて抜かす嫌みなオッサンになっていくのだな。 ま、誰が出るかに関係なく、TVドラマというものをほとんど見ないんだけど。

俺は、人が他人を理解することは不可能だと思っている。 しかし、誰かと一緒に生きていきたいと思う人にとっては、理解できるという幻想が大事なのかもしれないとも思う。 「この人は私のことを判ってくれる」 とか 「私はこの人を判ってあげられる」 というのは、たいていの場合は都合のいい思いこみだが、都合がいいからこそ、そこに安心感も生まれるのだろう。 それはそれでいいんじゃないかという気がするよ。