2000 01 28

老人と俺

官庁のページが次々に 「腐れジャップ…」 に書き換えられているのは、ハッキングじゃなくてクラッキングだ。 が、それで文句をいうのは自称ハッカーだけだし、似たようなものだし、どっちでもいいや。

NHKニュース7 で、他にも不正アクセスをしようとした痕跡が見つかったと言っていた。 そのとき、画面には 「ハッカー未遂」 という文字が。 ハッカー未遂? なにそれ。

川崎駅。 ちょうど立川行きの電車がきたところ。 ドアのすぐ横の席に座って、どこまで読んだんだっけ? と本をぱらぱらめくっていると、ばあさんが乗ってきた。 ばあさん、ちょうど一人分開いていた俺の右隣に座ろうとしたが、何を思ったのかすぐに立ち上がって、ドアの横、つまり俺の左に荷物を置いて立った。 その後も更に人が乗ってきて、程々に混雑した状態で電車が動き出した。 すると、後から俺の隣に座ったちょっと若いばあさんが、先のばあさんに声をかけた。

「座りませんか? どうぞ」

「あ、いいですよ。 次で降りますから。 ありがとうございます」

しばらくすると、斜め向かいに座った、これまたちょっと若い爺さんが声をかけた。

「よう、座ったらどうよ、ここに座りなよ」

「ありがとうございます。 次で降りますから、いいですよ」

周りの人、それも年寄りばかりがが次々に席を譲ろうと声をかける中、すぐ傍にいる俺が平然と座って本を読んでいる。 なんだか俺が悪者みたいじゃないか。 と思っていたら、ばあさんが突然独り言を言い出した。 周りに聞こえるぐらいの声で。

「やっぱりねぇ。 その歳になってみないと判らないんだねぇ。 歳を取るとやさしくなるんだねぇ。 ありがたいねぇ」

うおお、止めてくれ、ばあさん。 ますます俺が悪者に見えるじゃないか。 それとも、はじめからこれが狙いだったのか?

ところで、国会議員に定年制を導入しようとしているらしい。 俺は定年制には反対だ。 議員にだって、他のもろもろの職業と同じように、駄目な中年もいれば、使える老人もいるだろう。 使えない奴が老人に多い傾向があるのかもしれないが、だからと言って、使える老人を切り捨てて使えない中年をのさばらせておくのはもったいない。 切るべきは使えない奴なのだから。 それでだな。

議員資格審査

定年制じゃなくて、議員としての能力があるかどうかを、2年に1回程度審査するのだ。 これで不可になったら議員辞職し、直後の選挙には立候補できないものとする。 その間勉強しろってことで。 どんな項目で審査にするかはなかなか難しいところだが、長期療養とか審議中に居眠りなんてのは減点ってことで。