2000 03 31

有珠山

気の早い桜が、もう咲いていた。

北海道の有珠山が噴火した。 これまでに何度か噴火していたこともあって、予兆を捉えて早めに避難していたため、今のところ死者は無し。

というニュースを見ながら、学者の解説が下手なのに苛々する。 圧倒的に下手。 これを延々聴かされるのは拷問だと言っても過言ではない。

地震に限ったことじゃない。 少なくとも俺が見た範囲では、人文系の学者が歯切れよく説明するのに対し、自然化学系の学者はたいてい駄目だ。 「あのー」 「そのー」 が多い。 ぼそぼそしゃべる。 表現が回りくどい。 じれたアナウンサーが 「こういうことなんですね」 とまとめようとしてるところに、 「いや、まあそれもあるんですが、そのー」 と続けたりして、一々苛々させてくれる。 学問的な厳密さ正確さに気を使うあまりのことなのだろうが、そんなものは求めちゃいない。 大雑把に判ればいいのだ。

厳密さ正確さに囚われて解説にならないのでは、わざわざ出てきた意味が無い。 なんてことは彼らにも判っているだろう。 思うに、彼らは同業者を恐れているのではないか。 うかつなことを言うと、後で同業者から厳しく突っ込まれるのではないだろうか、と。 なんか、しがらみの多い狭い世界って感じだし。

また募金箱が置かれるのだろうか。 死者が出てない中規模の天災に対して、募金の集まり方がどうなのか、ちょっと気になるな。