2000 05 26

悪意

なんかやたらにだるいので会社休み。 呑み過ぎたわけじゃない。 夏ばてにはまだ早い。 なのにこのだるさ。 いったいなんなんだ? おまけに眩暈と神経痛が。 しかし神経痛ってのはヤな響きだな。 じいさんか。 自慰賛歌。

やじうまワイドを見ていた。 その日の朝刊から主なニュースを紹介するコーナーでのことだ。

女性が刺殺された。 殺されているのを発見し、警察に連絡したのは、被害者の恋人。 殺される直前に、被害者から 「助けて」 と電話があったとのこと。

記事概要をアナウンサーが読んだ後の、横に座っていたコメンテーター(?)の発言。

「その男がちょっとおかしいですね」

「おかしい」 じゃなくて 「怪しい」 だったかもしれない。

その人の経験上、このようなパターンでは確かに怪しいのだろう。 だけど、もし男の話が本当だとしたら。 恋人を殺され、しかも死ぬ前に助けを求められて応えられず、テレビでは 「お前が怪しい」 と言われ…

このコメンテーターは、きっと軽い気持ちで言ったのだろう。 自分の推理をちょっと自慢したかったのかもしれない。 昼飯を食う頃には、そんなことを言ったなんて、きっと忘れてしまっている。 でも、もしも被害者の恋人が犯人として逮捕されたら、 「ほらみろ、やっぱり俺の言う通りじゃないか」 なんて思い出すのだ。

そんなことを想像して、この人が森君の失言にどうコメントするのか、すごく楽しみになる。