2000 08 12

横浜で

盆休み。 休暇のタイミングが合ったので、妹のところに行ってきた。

4大文明展の一つ、中国古代文明展(横浜美術館)を見てきた。

予想通りの人込み。 展示物の一つ一つに 「すごいねぇ、上手だねぇ」 と声をあげる老夫婦。 展示物をスケッチし、説明書きを書き写している大学生風。 何を見るわけでもなくいちゃついているギャル風のつがい。 隙間と見れば容赦なくもぐりこんでくるガキども。 さらには、それをけしかける母親。 澱んだ空気。 だんだん頭が痛くなってきた。

しかし、展示物は面白かった。 特に、殷の時代の青銅器。 無地の隙間に恐怖でも感じているのではないかと思えるぐらい、細かい模様でびっしり埋め尽くされている。 圧倒される。 教科書に載っていた写真から想像するのとは雲泥の差だ。 あと、そういった青銅器の脚などにデザインされている怪獣。 ピカチューのようなずんぐりむっくりで、妙に可愛い。 それから、オリジナルの漢字。 なるほど象形文字なんだと実感できる。 国語の教科書で、漢字の成り立ちとして、今の文字に固まる前の古い文字が載っていたが、あれと同じものが碑文にあった。 「馬」 なんて、ほんとそのまんま。 ちょっと感動した。 それからそれから、受付の手伝いをしていた、職員のお姉さんが美人だった。

エジプトとメソポタミアとインドにも行こうと思う。

昨日、そごう地下食品街でのこと。 ハム屋から、何か運び出そうと後ろ向きで出てきた店員に、妹が足を踏まれた。 妹は肌が弱いので、踏まれたところがあっという間に赤く腫れてしまった。 踏まれたところが痺れて、歩くと痛いらしい。 店員に呼ばれて、そごうの社員が車椅子を持ってきた。 7階に医務室があるので、そこでちょっと見てもらいましょうと言う。 で、買い物客でにぎわう中、妹は車椅子に乗って医務室へ。

「まぁ大したことは無いですよ。 骨に異常は無いようです。 一応湿布をしておきました。 不安なようでしたら紹介状を書きますが」 と、診察室の外で待っていた俺に、すっかり白髪のじいさん医者が説明する。 「大変申し訳ありませんでした」 と、そごうの社員が、俺に名刺を渡そうとする。 俺に渡してもしょうがないだろう。 本人に渡せ。

痛みが治まるまでちょっと休んで、そごうが用意したタクシーで帰った。 今朝には、すっかり腫れは引いていた。 「いつもは車椅子を押す方だけど、車椅子に乗せられると、ちょっと恥ずかしいね」 という妹は看護婦。