2000 11 06

捏造と盗撮

上高森遺跡の発掘捏造。 今回の発掘品、65点のうちの61点までが捏造なんだそうだ。 魔がさしたと言う調査団長だが、魔がさしたにしては情熱的過ぎって気がするな。 問題は数じゃないんだけど。

しかし考えてみれば、 「この地層から見つけました」 って自己申告だけで決まっちゃうのが、魔にさされやすいところではあるんだよな。 発見した地層という間接的なものではなくて、直接発掘品を測定することで年代が特定できれば、こんなことは起きなかったろうし。 C14 だっけ? あんな大雑把なのじゃなくて、せめて数百年の精度で年代測定できる方法はないのかね。

さて、そんなことよりも気になるのは、なんで毎日新聞(だったよな)は、わざわざ盗撮していたのか、だ。 普通なら、調査団長に取材許可を取るのではないか。 それをせず、盗撮という形で撮影したのは、 始めから捏造することが判っていたから ではないかと勘繰ってしまうのだが。 実は、発掘の捏造は今回だけではなくて、それを知る者がいた。 偶然見てしまったか、或いは以前の捏造の協力者か。 そいつが、良心の呵責からか、追い落としを狙ってか、情報を提供した。 なんてのは、考え過ぎ?

ま、どうであれ、同情なんてこれっぽっちも無いけどね。