2001 01 08

初積雪

昨日の夜から降り始めた雪が、今朝は10cm程積もっていた。

墓地を見下ろす家 小池麻理子

「これまでに読んだ中で、一番怖かった」 との母の言葉に、期待して読んだのだが、それほどでもなかった。 日常がだんだん非日常に覆われていくようなパターンで、その流れは悪くない。 けど、何かこう怖さを掻き立てるものが無い。 直接見えこそしないが、すぐ近所に墓地があること。 老人介護の仕事で、死を意識せざるを得ないこと。 そんな母の背景が、想像にリアリティを持たせ、より恐怖を感じさせることになっているのかもしれない。 子育てを経験した女性は、家に閉じ込められることへの恐怖を、心の奥底に持っているのかもしれないと考えるのは、こじつけっぽいな。

そうそう、この小説に出てくる恐怖の前兆だが、まだ 見えない同居人 がいた頃の俺の家と似ている。 誰もいないはずの部屋から物音がするとか、テレビに人影が映るとか、エアコンが勝手に動くとか。 壁には、誰のだか判らない手の跡が、いくつか薄っすらついているし。 家の場合は、この他に、マウスに触ってないのにカーソルが動いたり、MDにスイッチが入ってローディングしたり。 あと、うたた寝していて揺り起こされたのが2度ほど。

「ポルターガイスト現象は、強いストレスを持った女性の周りに起きることが多い」 と、何かで読んだ記憶がある。 考えてみれば、 あの頃 は、そうだったと言えなくもないか。 しかし、ほんと何だったんだろうな、あれは。 もちろん、戻ってこなくていいけど。

明日から仕事か。