2001 02 26

もっとくだらない

朝日が差し込んで、部屋の中はむしろ暑いぐらい。 ガラス越しに見上げる空には雲ひとつ無い。 で、暖かいのかと思って薄着で出たら、死ぬほど寒かった。

「ルーシー・ブラックマンのおやじって、イギリスに帰ってたんだね」

「そりゃ帰るだろ。 何で?」

「前にテレビで見たとき、娘を見つけるまで帰らないって言ってたからさ」

「そのぐらい言わせてやれよ」

「そのときは、娘を探してくださいのビラを電柱に貼って、警官に注意されてたよ」

「電柱ねぇ。 電柱って、風俗のビラがやたら貼ってあるよな」

「おやじもそれを言ってたよ。 このビラはいいのか? って」

「そりゃ言うだろ」

「考えてみたら、ルーシーも風俗嬢なんだよな」

「そう言えばそうだな。 けど、あの垂れ目は凄いよな」

「おばらだっけ? 外人じゃなくて垂れ目が好きだったのかもね」

「まだ取調べ中?」

「そうみたい。 おばら君、いっそ開き直ってくれないかな」

「開き直る?」

「殺したんじゃなくて治療ですってさ」

「治療?」

「体をばらばらにして悪い気を出して、新鮮な宇宙のエネルギーを取り入れるんだよ」

「コンクリートは?」

「魂が抜けないように。 これを忘れると、別の霊が入り込んだりするから」

「じゃあ洞窟は?」

「宇宙エネルギーが集まりやすいから。 あのまま3ヶ月寝かせてから、体を繋げるんだね」

「えーと… グルだっけ?」

「ただのグルじゃないよ。 ザ・グル」

「ははは、くだらねー。 あ、でも、新興宗教の修行で帰れないって言ってたんだっけ?」

「そう。 ちょっと見てみたいだろ?」

「まあ、ねぇ」

なんて、先週、昼飯食いながら話してた。 ろくでもないことを言うのは、飯が不味いせいじゃないかと思う。 食事は大事だね。

ワコールのCMの藤原紀香。 胸元にドキドキ。