2001 04 21

死ぬ理由

ある人から聞いた話。

私、小さいとき、人は水を飲むから死ぬんじゃないかって思ってました。 人は必ず死ぬでしょう? それは、必ず摂取しているものの中に原因があるんじゃないかと思って。 他の人はどうして何も疑問に思わず平気で飲んでるんだろうと思ってました。

この見方は、俺にはとても新鮮だった。 というのも、俺は、人が死ぬのはぜんまいが切れるようなものだと思っていたからだ。 つまり、死に至る道筋が全く逆なんだな。 死が、外からやってくるか、初めから内にあるか。 小さな死が積み重なって死ぬか、生を使い果たして死ぬか。

他の人はどうなんだろうか。 子供の頃に人が死ぬ理由として考えていたこと、それは、彼女の 「水」 のようにはっきりしている場合もあれば、俺のように漠然としている場合もあるだろうが、とにかく子供の頃に考えていたことを覚えていたら、教えてほしい。