2001 06 10

白衣の天使

このところ、毎週土曜日に歯医者に行っている。 土曜日に行くと、可愛いお姉さん(貧乳)が担当になって、ちょっと嬉しいのだ。 もちろん、だからどうなるってものでもないのだが、そこはそれ、やっぱりね。 診療台がウィーンと上がるときに、 「お姉さんの唇ズームアップ!」 なんて、こっそり思ってみたりして。 口を開けたままの間抜け面で。

で、昨日。 治療の合間にちょっと待ち時間ができたとき、診療台でぐったりしている俺に、お姉さんが話し掛けてくれた。

「そんなに緊張しなくてもいいですよ。 渡邊さん、いつも帰るとき汗かいてますよ。 もっとリラックスしてくださいね」

実際、治療の最中は緊張して背中に汗をかいている状態なので、こうして声をかけてくれるのがけっこう嬉しい。 お姉さん、可愛いし。

さて、ちょっと前の WIRED NEWS によると、視覚障碍者の感覚代行に舌を使うことが研究されているそうだ。 Tongue Display Unit という器具で、映像を電気的な刺激に変換して、舌で感じるようにするものらしい。 この装置で実際にものを 「見る」 までには、まだまだ遠いようだが。

この技術の難しさは、視覚と他の感覚の感覚密度の違いにあると思う。 正常な視覚をもつ人の場合、6〜8割の情報を視覚から得ている。 これを処理する感覚器も、当然、他の感覚に比べて圧倒的に高精細・高密度になっている。 これを、低密度な感覚器で代行しようとするところに、その難しさがあるのだな。

で、考えてみたのだが、未完成なら未完成で、この技術を応用できるのではないだろうか。 視覚を代行しようとするから難しいのであって、単純に味覚や触覚を再現することは比較的容易だろう。 つまり、舐めたときの感覚を舌に再現する、 見たら見たところを舐めた感じになる装置 や、舐められたときの感覚を皮膚に再現する、 見られたら見られたところを舐められた感じになる装置 なら、すぐにできるのではないかと思うのだ。 きっとできる。 是非とも作ってほしい。 できたら買うぞ。 で、それをもって歯医者に行くのだ。 診療台に横たわって開けた俺の口を、お姉さんが覗き込むのに合わせて、スイッチオン。 たちまち再現される、お姉さんの唇と舌の感触。 あぁ、口の中をお姉さんが舐めまわす… 見て… もっと見て…

おっと、一歩間違うと医者(男)とディープキスか。 これはこれで緊張するな。

眠い。