2001 07 03

どっちだ

いつの間にそうなってしまったのかは知らないが、もう随分前から、ニュースの中ではきっちり使い分けられている 「男性・女性」 と 「男・女」 という呼び方。 基本的に、悪者側に対して 「男・女」 と言い、それ以外は 「男性・女性」 と言っている。 こういうのって、言葉が本来もつ意味の上に、それとはあまり関係の無かったマイナスのイメージを持たせてしまうことになりそうで、あまり感心しないんだけどな。 無理矢理作る差別語って感じで。 しかし、だからこそ注目してしまうニュースもある。

昨日、銀座で発砲事件があった。 標的となったのは暴力団の組長だそうだ。 暴力団関係者ということで、一般的には明らかに悪者イメージだが、あの瞬間に何か悪事を働いていたわけではないだろう。 で、狙われた側を 「男」 と言うのか 「男性」 と言うのか、けっこう注目しているのだが、俺が見た範囲ではどれも 「バイクに乗った二人組みの男が発砲しました。 撃たれたのは、暴力団の組長を含む二人で…」 なんてことになっている。 組長を含む二人の 「男」 なのか 「男性」 なのか、言ってくれないのがちょっと不満。 内部抗争であると確定する前に、どっちか言ってくれないかな。