2001 08 31

そんな一日

ああ、そうだったのか。 木村佳乃はCGだったのか。 と、気付いたところで目が覚めた。

昼飯食いながら。

「『橋本元総理』って言ってみて」

「はしもともとそうり。 なんで?」

「『もと』ってたくさん言いたくならない?」

「はぁ?」

「だから、『はしもともともともともとそうり』って」

「ならない」

「じゃあ、『午後五時』」

「ごごごじ」

「『ご』をたくさん言いたくならない? ごごごごごごじ」

「ならない」

「じゃあ、『欲張りバリューセット』」

「よくばりばりゅーせっと」

「『ばり』をたくさん言いたくならない? よくばりばりばりばりゅーせっと」

「ならない」

これまで、何人かに訊いてみたのだが、その全ての人に否定されている。 何でこの感覚が判らないのかね。

府中駅でティッシュ配りをしていた女の子二人の会話。

「終わったらちょっと手伝ってくれる?」

「えーっ! やだよ。 早く帰りたいもん」

「私だって、早く終わらせて帰りたいんだけど」

「じゃあさっさと配ればいいじゃん」

見れば、二人が足元に置いている籠に残っているティッシュの量が全然違う。 籠いっぱいで全然減ってないのと、残り僅かなのと。 で、振り向いた女の子達を見て、思わず笑ってしまった。 受け取ってもらったティッシュの数の違いは、そのままその子達の容姿レベルの違いだ。 ティッシュを受け取るかどうかという些細なことでさえ、世界は判り易く厳しく優勝劣敗なのだな。

深夜にニュース速報。 新宿歌舞伎町のビル火災で、かなりの人がビル内に取り残されているとのこと。 そこは、その火災で死んだときに名前が公表されても平気な場所なのだろうか。

グラスの氷がすっかり溶けてしまった。