2001 11 10

何が嬉しいんだか

大学4年のときに、友人から聞いた話。

俺はあんな馬鹿の話なんて聞きたくもなかったんだけど、友達が行こうって言うから一緒に行ってやったんだよ。 で、行ってみたら、やっぱり馬鹿で、くっだらないことばっかり言ってるんだよ。 そのうちに腹を殴らせてやるなんて言い出してさ。 鍛えているから、素人に殴られても平気なつもりだったんじゃない? まあ、実際、全然平気でさ。 殴る方は思いっきり殴ってるんだけど、笑ってるんだよ。 むしろ殴った方が手首痛めたりしてさ。 けど、最後の奴が、空手か少林寺か、明らかに何かやってて、それまでの奴とは構えからもう全然違うんだよ。 これはどうかなと思ったら、案の定そいつに殴られたら相当痛かったらしくて、 「う…」 って、ちょっと詰まって腹押さえてさ。 なんかむかついた顔したと思ったら、いきなりビンタ。 殴った奴に。 自分で 「殴れ」 って言っといて、痛かったらむかついてビンタだよ。 今更わざわざ言うことじゃないけど、本当に馬鹿だよな。 それでも十分びっくりしたけど、もっとびっくりしたのはその後だよ。 ビンタされた奴、なんか嬉しそうでさ。 そいつ、頭おかしいんじゃないかと思ったら、他にもいっぱい出てきて、 「俺もお願いします」 なんて言いだしてさ。 馬鹿のファンはやっぱり馬鹿ばっかりだよ。

ここで散々馬鹿呼ばわりされているのは、アントニオ猪木。 これは、猪木がビンタするようになったきっかけの話。 今や猪木といえばビンタだが、それはこんな情け無い始まり方だったのだな。

そんなことを、今日、PRIDE17 を見ながら思い出した。

その PRIDE17 だが、高田延彦は観客に嫌がらせをしたくて試合をしているのかね。 なんかもうブーイングを浴びたくて浴びたくてしかたがないんじゃないかと思えてくる。 あれが本当に精一杯なら、もうさっさと引退すればいいのに。

今日は一日中雨。