2001 12 04

エレベーター

雨。

エレベーターのドアの直前に立って、ドアが開くのを待つ人がいる。 エレベーターが到着してドアが開いた瞬間に、その人は足を踏み出す。 そして、ドアの向こうに立っていた人にぶつかりそうになって、慌てて身を引く。 しかし、何度それを繰り返しても、決して学ぶことは無い。 その人の頭の中では、エレベーターは常に無人である。

同じことを、エレベーター以外の何かで、俺もきっとやっている。