2001 12 18

運が悪かったとか

しばらく前のことだが、ちょっとした事故を見た。

幼稚園のお迎えの時間。 立ち話をしている母親と、奇声を上げて走り回っている子供達。 そんな子供の一人が道路に駆け出して、自動車にぶつかった。 自動車がごくゆっくりだったこともあって、子供も大したダメージはないようだった。 「いーたーいー」 と泣きだして、駆け寄った母親に抱き起こされていた。

ぶつかられた自動車(受身の表現であることに注意)から慌てて降りてきたのは、30才ぐらいの女の人。 助手席には、泣いている子供と同じ制服を着た小さな子供。 どうやら同じ幼稚園に子供を迎えに来た母親のようだった。

さて、この状況に対して、

  1. 道路のすぐ傍だというのに、騒ぐ子供をほったらかしにして母親どうし立ち話をしていること
  2. 子供が道路に飛び出してくる可能性が高いことは判っている筈なのに、ぶつかってしまうこと

同じくらいの子供を持つ人がどちらをより悪いと考えるのかにちょっと興味があって、会社に戻ったとき、庶務さんにこの事故の話をしてみた。 保育園に子供を預けて働いている彼女は、同じぐらいの子供が事故にあったという話だけでもうぞっとするらしいが、それでも迷うことなく、 「目を離した母親が悪い」 と言っていた。

現場で立ち話をしていた母親達は、どう思うのだろうか。