2002 02 21

困ったちゃん

他人の気持ちには無頓着なくせに、自分の話に対する反応には敏感で、受けたと思うと素早く悪乗りして悪口をエスカレートさせる。 都合が悪くなると意味不明の言い訳。 「嘘が吐けない」 「正直」 と言えなくも無いが、実際のところは、思い付いたことをそのまま言っているだけで、思い付きは当然のようにころころ変わる。 一貫しているのは 「自分は悪くない」 という態度だけ。

と、テレビの向うで遺憾なくクズっぷりを発揮している田中真紀子だが、それでも応援するという人もいるらしい。 判らないものだな。

通勤電車。 隣に座った男が知的障碍者だった。 ブツブツ呟いていたかと思うと、突然大声で 「次は調布、調布です」 などと車内アナウンスのまねをする。 自分で自分の後頭部をゴツンゴツンと窓ガラスに叩きつける。 鼻糞をほじくっては、鼻糞ごと指を舐め回す。 それだけならまだ許す。 しかしこいつ、隣に座った俺の肩に顔を押し付けて 「いい匂い」 と言い、汚い手で俺の手を掴んで 「あったかいー」 などと抜かす。 手は、よほど気に入ったらしい。 振りほどいても振りほどいても、すぐに手を伸ばしてくる。 「触るな」 と言っても全く効果無し。 言っても判らないようなので、少し強く手を叩いたら、今度はこっそり手を伸ばしてくるようになった。 俺が少し手を動かしたり、そっちを見たりすると手を引っ込めるのだが、ものの数秒でまた手を伸ばしてくる。 ああ、殴りたい。 殴って、殴って、俺の顔を見ただけで足が竦むまでの恐怖を、こいつの心に刻み付けてやりたい。

眠い。